航空局長を戒告処分、利害関係者から会食など接待 国交省
国土交通省は、現職の航空局長が利害関係のある事業者から飲食の提供を受けるなど、国家公務員倫理規程違反があったとし、戒告処分としたことを明らかにしました。 国土交通省の本田勝元事務次官による民間企業「空港施設」への人事介入問題をめぐっては、報道が出る2日前の今年3月28日に、本田氏が現職の久保田雅晴航空局長と会食をしていたことが明らかになっています。 その後の調査で、久保田局長が、この会食に同席していた利害関係のある事業者から、飲食費用の一部である、およそ1万円と、およそ1000円の菓子を受け取った事実が確認されたということです。 このため、国交省は国家公務員倫理規程違反として、久保田氏を戒告処分としました。 国家公務員倫理規程では、過去3年間つとめていた役職の利害関係者は、異動後3年間は引き続き利害関係者とみなされます。今回、提供を受けた事業者は久保田氏が2020年から1年間つとめていた公共交通・物流政策審議官に関わる事業者だったということです。 国土交通省は「違反行為を行ったことは遺憾であり、深くおわび申し上げる」とした上で再発防止につとめるとしています。