LGエレクトロニクス、「半導体伝説」ジム・ケラー氏と協業
LGエレクトロニクスが「半導体伝説」と呼ばれるジム・ケラー氏と手を握り、全社的な人工知能(AI)半導体力量の強化に取り組む。オンデバイス(サーバー・クラウドに連結する必要なく機器自体で情報を処理できる技術)基盤のAI家電とスマートホーム、最近注力している電装事業などの未来事業でAI技術競争力を確保するためだ。 LGエレクトロニクスは趙周完(チョ・ジュワン)最高経営責任者(CEO)が最近、ソウル汝矣島(ヨイド)LGツインタワーでテンストレントのジム・ケラーCEOに会い、戦略的協業について議論したと12日、明らかにした。両社は速いAI技術発展ペースに合わせて次世代システム半導体分野の力量を強化するのに力を合わせることにした。 特に両社が保有する半導体設計資産(IP)と複数の技術を活用し、AI家電からスマートホーム、モビリティー、映像プロセッサなど多様な事業領域で協業の機会を見つけ出し、シナジー創出のための具体的な案を議論することにした。 ジム・ケラー氏は半導体業界でスター設計者の一人に挙げられる。2000年代初期にAMDで首席設計者として勤務し、ライバルのインテルを脅かすアスロン(Athlon)・ライゼン(Ryzen)シリーズを誕生させたのをはじめ、アップルのiPhone・iPadに搭載されるAシリーズ設計の礎石を築いた。その後はテスラ・インテルなどを経て大型のチップを相次いで出し、半導体設計分野の巨匠と見なされている。