《ススキノ首切断》「娘がクラブで知り合った人と遊びに行く」は両親にとって“子育ての成功”だった...?「予期せぬ性被害」が導いた「地獄の始まり」の可能性
プロでも治療は難しい
「精神科医、プロでも発達障害や精神疾患の治療は非常に難しい。どうにかその子の取り柄を探し、その世界で生きることを受容する必要がある。引きこもっていたとしたらその世界でどう生きていくかを考える。 ですが、社会は変わり者を『排除』しようとする。悩む当事者やその家族を追い詰めるのではなく、社会としてどう受け止め、社会全体で矯正する必要があるかを考えることだと思うんです」 その当事者、家族にとっては一般社会では理解できないことであっても、本人たちにとっては幸せなことがある。お互いにどう折り合いをつけ、受容することができるかが社会には求められている。 「歪んでいても被告の家族にとっては『幸せ』だったのではないでしょうか。社会とは異なるペースで進んでいたとしても瑠奈被告だって徐々に自分自身を見つけ、暮らしていく方法を見つけていけたのではないでしょうか。なにより家族以外で瑠奈被告のことを理解し、愛してくれる男性と出会えていたらまた違った人生があったでしょう」 修被告のSNSのヘッダーに使われている浩子被告が描いたイラスト。アマビエをモチーフにしたとされているが、どこか瑠奈被告を思わせる印象を受ける。 その背後には虹が輝く。 雨上がりの後のように、いつかこの辛い生活の後には家族が幸せになれる、浩子被告は娘の未来に希望を抱いていたのではないだろうか――。 7月1日、事件が起きたこの日に第2回目となる浩子被告の公判が行われる。そこに修被告が証人として出廷することでも注目を集める。 両親は娘に対して何を語るのだろうか。
週刊現代(講談社)
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