「ソン・フンミンがトッテナムに“縛られる”最後の1年半」現地記者が韓国代表FWの将来を分析
トッテナムFWソン・フンミンの今後について、『The Athletic』のジャック・ピット=ブルック記者が分析している。 ソン・フンミンは何位?21世紀トッテナム最高の選手ベスト25 2015年にトッテナムへと加入し、公式戦432試合で169ゴール90アシストを記録してきたソン・フンミン。昨季からはキャプテンも務め、エースの1人として10年近くチームを牽引してきた。そんな32歳韓国代表FWは現行契約が今季限りまでとなっていたものの、先日にはクラブが1年間の契約延長オプションを行使している。 しかしピット=ブルック記者は「ソンはもう1年スパーズに残るかもしれないが、疑問は尽きない」と題し、今後の去就を分析。トッテナム関係者全員が1年間の契約延長オプションの行使を熱望し、実際に実現したものの、「これらすべてはより大きな一連の疑問を引き起こしている。ソンにとって、来季がスパーズ最後のシーズンなのか? トッテナムは、近年における最重要選手の退団を最終的にどう乗り切るのか? 」とし、以下のように続けた。 「ソンにとって今季はベストシーズンではない。プレミアリーグ5ゴール6アシストは悲惨な数字ではないが、彼の基準からすれば良いわけではない。そして、彼以上に出場している選手は5人だけで、全員がソンよりも若い。来季により選手層を充実させることができれば、ソンの肉体的負荷は減るかもしれない。そうすれば、より結果を残せるはずだ。トッテナムは、もうこれまでのようにソンに頼るべきではないのだ」 「また来シーズンは、2026年ワールドカップの直前であることも忘れてはならない。韓国は4度目の出場に近づいており、ソンにとっては最後の大会になるはずだ。そしてスパーズもソンも、その後を考える必要がある」 「クラブ側は2026-27シーズン、あるいはそれ以降も長期契約を結ぶ可能性を探るだろう。クラブ全体にとっていかに重要な選手であるかを考えると、クラブが放出を望むことはありえない。一方でソンは、ワールドカップ期間中に34歳となる。キャリアの最終段階で何を望んでいるのかは、まだわからない。彼がプレミアリーグやヨーロッパのライバルクラブでプレーする姿を見る可能性は限りなく低いが、彼の持つ名声や魅力を考えると、18カ月後にフリーとなった場合でも世界中からオファーが届くはずだ」 そして同記者は、「これはソンにとってファイナルフェーズの始まりだ。彼がトッテナムに“縛られる”最後の1年半になるのは確実である。最終的にクラブを去る時、トッテナム史上最も愛された1人になるのは間違いない。しかしそれは、まだクラブに居る時に認められるべきだ」と締めくくっている。 2021-22シーズンにはアジア人史上初めてプレミアリーグの得点王に輝くなど、見事なパフォーマンスを発揮してきたソン・フンミン。しかし、これまでトッテナムでのタイトルはなし。今季も12位と沈んでいる状況だが、今後の決断に注目が集まっている。