琉球ゴールデンキングスの挑戦、優勝して世界に示す[EASLグループB展望]【バスケ】
桶谷大HC「組織力をプラスαにして勝ちたい」
「日本のバスケは世界に注目される存在になっています。日本のキングスが東アジアの大会で優勝することを世界に示すことが大事です」。9月27日に行われたEASLに向けての記者会見、琉球ゴールデンキングスの桶谷大HCは、そう抱負を語った。今年は直前にイタリア遠征で海外チームとの戦いも経験。「アウェーでの戦い、そしてオン・ザ・コート2(外国籍選手の同時出場は2人まで)の戦いを経験できました」とEASLに向けて準備ができていると示した。 琉球は今オフ、ショットクリエイターの今村佳太が名古屋Dへ、さらにハンドラーとしても貢献していた牧隼利が大阪へ移籍。チームの象徴である岸本隆一は健在だが、ハンドラーには不安を残している。伊藤達哉(昨季名古屋D)、昨年のインカレでMVPに選ばれた期待のルーキー脇真大(白鷗大出身)がどれだけ存在感を発揮できるかはポイントになるだろう。 一方、フロントラインは盤石だ。ジャック・クーリー、アレックス・カークが元気で、ヴィック・ローもいる。そこに中でも外でも柔軟なプレーができるケヴェ・アルマが加わり、より強みになる予感がする。実は10月2日時点でロスタースポットが1つ空いている。りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON、天皇杯、そしてEASLを戦い抜くためには体力も考慮しなければならない。この1枠をどう使うか、注目である。
「イタリアの試合の中で、日本のバスケはスピードと細かい遂行力という部分で秀でていると感じました。東アジアのバスケは日本と似ているところもあるので、組織力をプラスαにして勝ちたいと思います」と桶谷HC。昨季まで宇都宮のHCを務め、男子日本代表のAコーチでも活躍していた佐々宜央がアソシエイトヘッドコーチに就任したことで、スタッフ面にも厚みを増した。そこも組織力を高めることにつながりそうだ。 その琉球はグループBに入り、韓国の釜山KCCイージス(KBL優勝)、台湾のニュータイペイキングス(P.LEAGUE+優勝)、フィリピンのメラルコ・ボルツ(PBAフィリピンカップ優勝)、マカオ・ブラックベアーズ(マカオ特別行政区優勝)とファイナル4進出を争う。