開幕3カ月で2度の監督解任…混乱のローマ、73歳ラニエリ氏が新指揮官に?昨季で引退も有力候補か
混乱するローマの新指揮官候補に、クラウディオ・ラニエリ氏の名前が挙がっているようだ。 【セリエA:順位表】 今年1月に就任したダニエレ・デ・ロッシ元監督の下、セリエAを6位で終えてヨーロッパリーグ出場権を獲得していたローマ。しかし、今季第4節終了時点で3分1敗となると、クラブのレジェンドを解任した。その後イヴァン・ユリッチ前監督が指揮を執ったものの、公式戦12試合で4勝3分け5敗と浮上のきっかけを掴めず。第12節でボローニャに敗れ(2-3)、2度目の監督解任を決断している。 勝ち点13でセリエA12位に低迷するなど、混乱が続くローマ。シーズン開幕からわずか3カ月で3人目の指揮官の招へい動くとされる中、新たにラニエリ氏が候補になっているようだ。イタリア『スカイ』によると、昨シーズン限りで監督業の引退を発表していた73歳指揮官だが、後任の筆頭候補になっているという。 ラニエリ氏の監督歴は38年間にも及び、チェルシーやユヴェントス、ギリシャ代表など数多くのチームを指揮。2015-16シーズンには、岡崎慎司氏も所属していたレスターを奇跡的なプレミアリーグ優勝に導き“ミラクル・レスター”の立役者に。最近ではカリアリを率いてセリエBからセリエAへの昇格を達成している。 なおラニエリ氏は、過去2度にわたってローマを率いた経験を持つ。『スカイ』によると、オーナーであるライアン・フリードキン氏らを中心とする経営陣は、ここ数時間で新指揮官はイタリア人を選択することで合意した模様。そこで、ラニエリ氏に白羽の矢が立ったという。同メディアは「ローマの考えでは、これが緊急事態を打開し、冷静に将来の監督を選ぶ最も確実な方法だろう」と指摘。ラニエリ氏はオーナーのライアン氏とダン・フリードキン氏と会談するため、ロンドンに到着していることも伝えられている。