我が子を託すため現れたボス猫…傷だらけの野良生活から家族へ 保護主を驚かせた「穏やかな素顔」とは
X(旧Twitter)ユーザー・黒兎(@kuroto_mhko)さんは、3匹の元保護猫とのご縁に恵まれました。 【写真】するどい眼光はどこに…保護され、こんな表情になりました 1匹目は「仁虎(にこ)」ちゃん。2022年9月7日に、観光施設の駐車場で母猫に見捨てられ、飢えと病気で彷徨っていたところを保護されました。仁虎ちゃんはとても人見知りで、保護時はとても体調が悪い状態でしたが懸命なケアを受けて回復。小柄ながらも、家の女王として堂々としています。 次に、虎王くんの子ども、茶白の「類(るい)」ちゃんと長毛茶トラの「怜音(れね)」ちゃんです。 類ちゃんは、2022年10月30日に黒兎さんの職場の駐車場で母猫に置き去りにされていたところを保護されましたが、心筋症から血栓症を併発し、1年の闘病生活の末、2024年6月に虹の橋を渡りました。 怜音ちゃんは、2023年1月、虎王くんが自ら連れてきた子猫。職場で出会い、虎王くんに託されるようにして保護。そして、2024年9月12日、虎王くんはついに黒兎さんによって保護されました。推定年齢は4歳。今では仁虎ちゃん、怜音ちゃんとともに、家族の一員として過ごしています。
紆余曲折を経て家族になった虎王さん
初めて虎王くんの姿を目にしたのは、2022年の夏。黒兎さんの職場に現れ、巨大なボス猫として知られていた虎王くんは、当時「ドラオ」と呼ばれていました。職場の同僚から駐車場に現れる虎王くんの話を聞きながら、黒兎さんは次第に興味を持つようになったといいます。 そうして季節が秋にかわった頃、黒兎さんは駐車場で出会った子猫、類ちゃんを保護しました。すると翌日、虎王くんが現れ、鋭い目で見つめられたそう。そのとき、「類ちゃんはこの猫の子どもだ」と感じた黒兎さんは、「大丈夫、類ちゃんは私が守るからね」と声をかけると、虎王さんは喉を鳴らして立ち去りました。 その後、虎王くんは、怜音ちゃんを連れて現れるように……。まるで「この子を守ってほしい」と訴えるかのようだったといいます。 2匹のために食べ物を用意し、徐々に心を通わせた黒兎さんでしたが、虎王くんはしばらくして姿を消してしまいます。何度も探しましたが、見つけられず、再会するまでにしばらく時間がかかりました。 2023年の春、痩せ細った姿で再び職場に現れた虎王くんを見つけた黒兎さんは、ついに保護を決意。類ちゃんを失った直後だったこともあり、彼女が「パパを助けて」と訴えているかのように感じたのです。 虎王くんの保護には時間を要しましたが、黒兎さんは根気よくタイミングを見計らいついに保護。こうして虎王くんは、黒兎さんのおうちで新たな“猫生”を歩み始めました。