ダッソー・システムズの新CEOダロズ氏が事業戦略や今後の方向性について言及
日本市場でも存在感を示す広範なエコシステム
続けて、ダロズ氏はダッソー・システムズが世界有数のグローバル企業であることをあらためて強調。「世界約36万5000社の顧客および約2500万人ものユーザーを抱え、約1万7000社のパートナーを有し、学生支援では年間1100万人以上を、スタートアップ支援では1万社をサポートする広範なエコシステムを擁している」(ダロズ氏)という。 そして、日本市場にフォーカスすると、自動車、産業機器、航空宇宙分野だけでなく、消費財、コンシューマー向けパッケージ製品、ライフサイエンスなど、約2万社の顧客がおり、50万人ほどの学生支援、約100社のスタートアップ支援などを展開している。
モデリングとシミュレーション、そしてAIを融合
さらに、ダロズ氏はAI(人工知能)についても言及。「皆さんもよくご存じの通り、AIは非常に大きなトピックだ」(ダロズ氏)とし、ダッソー・システムズでは、同社のビジネスイノベーション基盤である「3DEXPERIENCEプラットフォーム」上で、モデリングとシミュレーション(MODSIM:モデリング&シミュレーションの造語)、そしてAI/生成AIを組み合わせたユニークな取り組みを推進しているという。 ダロズ氏は「われわれは、部品、製品、製造、都市、新薬といったあらゆる設計開発に役立つ環境を3DEXPERIENCEプラットフォームを介して提供する。3DEXPERIENCEプラットフォームはバーチャルツインを構築するためにモデリングとシミュレーション、AIをつなげ、バーチャルとリアルを接続するものだ」と述べ、新たな知見やノウハウの創出が可能となる、バーチャルとリアルを融合するプラットフォームの有効性を強調した。
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