哀川 翔「男はあんまり余計なことを言わないのがカッコいいな」
● 哀川翔(あいかわ・しょう)
1961年、徳島県徳島市生まれ。一世風靡セピアの一員として「前略、道の上より」でレコードデビュー。TV ドラマ「とんぼ・連続ドラマ(TBS)」、映画『オルゴール』で一躍脚光を浴びる。映画デビューは、和泉聖治監督の『この胸のときめきを(88年)』。91年の『獅子王たちの夏』で、アウトローを力演しヒットに導く。黒沢清監督『勝手にしやがれ!!』他、『修羅がゆく』等がシリーズ化される。95年に『BAD GUY BEACH』で<あいかわ翔>として監督に初挑戦。05年には『ゼブラーマン』で「日本アカデミー賞 優秀主演男優賞」を受賞。07、08年には『座頭市』で初座長を務めた。出演作はすでに200本以上になる。最近の出演作に『牙狼〈GARO〉- 月虹ノ旅人』(19年)、『老後の資金がありません!』(21年)、『春に散る』(23年)等がある。『ピーターラビット2/ バーナバスの誘惑』(21年)では声優に初挑戦している。
『一月の声に歓びを刻め』
『幼な子われらに生まれ』『Red』などの作品で、国内外の映画祭でも高い評価を受ける三島有紀子監督の最新作。監督自身が47年間向き合い続けた「ある事件」をモチーフとしたオリジナル企画であり、北海道・洞爺湖の中島、伊豆諸島の八丈島、大阪・堂島の3つの「島」を舞台に、それぞれ心に傷を抱える3人の“生”を圧倒的な映像美で描いていく。哀川さんは東京・八丈島を舞台にしたストーリーに出演。大昔に罪人が流されたという島で牛飼いとして暮らす赤松誠(哀川翔)。妊娠した娘の海(松本妃代)が、5年ぶりに帰省した。誠はかつて交通事故で妻を亡くしていた。海の結婚さえ知らずにいた誠は、何も話そうとしない海に心中穏やかでない。海のいない部屋に入った誠は、そこで手紙に同封された離婚届を発見してしまう……。 出演は他に前田敦子、カルーセル麻紀、坂東龍汰、片岡礼子、宇野祥平、原田龍二、とよた真帆。 2月9日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開
文/池田鉄平 写真/トヨダリョウ ヘアメイク/小林真之 編集/森本 泉(LEON.JP)