徳島県小松島市職員の34%「ハラスメント受けた」 上司や同僚から高圧的態度や暴力など、市議有志が調査公表
徳島県小松島市職員を対象に市役所内のハラスメント(嫌がらせ)についてアンケートを行った市議有志8人が、結果を公表した。回答した290人のうち34・1%の99人が「市役所でハラスメントを受けたことがある」と答えた。結果は今後、議員が一般質問や提言などに活用して働きやすい環境づくりを目指す。 スポ少監督がパワハラか ノート数冊に反省文書かせる・髪引っ張る... 小松島 小3児童がPTSD発症 監督は否定 アンケートを行ったのは髙木幸次、前川英貴、松下大生、井内章介、津川孝善、間愛結美、肥野耕次、孫田勤の8氏。7月1~26日、管理職や一般職員、会計年度任用職員の計722人を対象に無記名で行った。チェック形式と自由記述の13項目で質問し、回答率は40・2%だった。 ハラスメントを「受けたことがある」と答えたのは管理職58%(32人)、管理職以外31%(42人)、会計年度任用職員25%(25人)。「見たことがある」は全体の42・1%(122人)。管理職が62%(34人)、管理職以外は44%(59人)、会計年度任用職員は29%(29人)だった。 行為者は特別職や管理職、上司、同僚などさまざま。ハラスメントの内容(複数回答370件)は「高圧的な態度」「理不尽な要求」が多く、「暴力」や「恫喝」の回答もあった。97人が「ハラスメント行為により業務に支障があった」と答えた。 自由記述欄には約70件の記載があり、個人が特定されないよう内容を精査した上で、来年1月中をめどに公表する予定。 市は市職員ハラスメント防止対策要綱に基づき、人事課に相談窓口を設けている。相談に応じて調査し、事実が確認された場合は懲戒処分などの措置を講じている。アンケート結果に市は「特にコメントすることはない」とした。