2歳娘に対する傷害致死、検察が上告 二審の逆転無罪に不服
2歳の娘に対する傷害致死などの罪に問われ、一審で懲役12年とされた今西貴大被告(35)について、大阪高検は無罪とした二審・大阪高裁判決を不服として12日、最高裁に上告した。 【写真】無罪判決を受け、会見する今西貴大被告=2024年11月28日午後3時14分、大阪市北区、伊藤進之介撮影 11月28日の高裁判決は、娘の頭部に外傷がないなかで、頭蓋(ずがい)内の損傷が暴行によると認めるには「具体的立証」が必要だと指摘。検察側証人の医師らの証言も一様ではなく、嘔吐(おうと)や誤嚥(ごえん)による窒息で引き起こされた可能性も否定できないとして、「一緒にいた被告の暴行」と認定した大阪地裁判決を覆した。 今西被告は2018年11月に殺人容疑で逮捕され、傷害致死罪などで起訴された。約5年半の勾留を経て今年7月、一審で長期の実刑判決が出たケースとしては異例の保釈が認められていた。(山本逸生)
朝日新聞社