秋元康氏 AKB48の第二期黄金期の可能性「みんなが歌ってくれるかどうかにかかっている」
人気アイドルグループ「AKB48」が8日、東京・秋葉原のAKB48劇場で約9年ぶりとなる秋元康総合プロデューサー書き下ろし新公演「ここからだ」の初日公演を開催。秋元康総合プロデューサーが報道陣の取材に応じた。 2005年12月8日にオープンした〝会いに行けるアイドル〟の活動拠点である同劇場。9月からリニューアル工事中で、オープンから19周年を迎えるこの日、「ここからだ」公演でこけら落とし。秋元氏が書き下ろすオリジナル公演としては「M.Tに捧ぐ」以来、約9年ぶりとなった。 AKB48グループは、2014年8月に通算10回目の東京ドーム公演を行って以来、夢の舞台からは遠ざかっている。 報道陣向けの公開ゲネプロ後に行われた「新劇場オープニングセレモニー」で、AKB48グループ総監督の倉野尾成美は「(公開ゲネプロで宣言した)東京ドームを目指すって軽々しく言っていい言葉じゃない気がして、自分の口から言うのってすごく重いなっていうのも感じていましたけど、やっぱり言わなきゃいけないというか、目指すべきものだなってやっぱり思っていたので、言いました」と明かした。 これにセレモニーにゲスト出演した初代総監督のOG・高橋みなみは「やはり誰かがスタートを切らないと、そこに向かって走り出すことは難しい。東京ドーム立ちたいって思えたっていうのは、本当に素晴らしいことだなという風に思いますし、ぜひかなえてほしい」とエールを送った。 セレモニー後、秋元康総合プロデューサーも取材に応じ「やっぱり東京ドームという目標があると、あのやっぱりそこに向かえるじゃないですか。2005年12月8日に劇場が始まる前の11月かな。(メンバー)みんなを集めて、その時に君たちはこれから東京ドームに行く、紅白に出る、レコード大賞も取るぞと言ったけど、誰も信用していなかった。でも、そういうことがあるから頑張ろうと思う。もうみんな〝いやいや、もうAKBって〟〝黄金期を過ぎてそこから入った私たちですから、まだそこまでは〟って思ってるかもしれないけど、やっぱり世の中には想定外というか、そこからよみがえることがあるから、それを信じてほしいなと思っています」と話した。 この日、メンバーにも直接伝える意向を明かした上で「まだ話してないけども、(初日公演を)見終わった感想と、黄金期を君たちが作る、先輩たちからの受け継いだバトンを次の世代に渡す役割があるんだ、というのは重要だと思う」と告白。 来年、節目となる20周年を迎えるAKB48メンバーに期待することについて「AKBはすごくいい形でバトンが渡されて19年まで来たから、また20年からまた次にバトンを渡していく。これはスタッフの努力であり、もちろんメンバーの努力もあるんだけど」と語った。 秋元氏も口にした〝黄金期〟の定義を聞かれると「僕の勝手な考えでいうと、それはもう阿久悠さんがおっしゃったことなんですけど、今はみんなヘッドホンをつけて聴いてるけど、昔は街のいたるところでヒット曲とか流れてたじゃない。だからAKBの第二期黄金期っていうのはカラオケ屋さんでヘビロテ(ヘビーローテーション)でみんな歌ってるとか、恋チュン(恋するフォーチュンクッキー)を歌ってるとか、365日の紙飛行機を歌ってるみたいな。売上とか順位がどうのこうのってよりも、本当にみんなが歌ってくれるかどうかにかかっているんじゃないですかね」と述べた。
東スポWEB