“新潟駅”の改修進む…運休続く“米坂線”の今後は? JR東日本・新潟支社長が見据える展望
60年ぶりのリニューアルが進むJR新潟駅は、駅ビルのグランドオープンやバスターミナルの開業を控えている。 “新潟駅ビル”4月25日全面開業!追加の66店舗を発表 県内初出店のファッションブランドも♪ 新たな駅の可能性、そして2022年の豪雨により被災し、運休が続く米坂線について、JR東日本新潟支社長・白山弘子氏に聞いた。
大きな節目に女性初の新潟支社長!
建設工事が続いているJR新潟駅は、毎日のように姿を変えている。 駅舎を前に「未来に向けてどんどん進化しているのを実感する」と話すのは、2023年、JR東日本新潟支社長に女性として初めて就任した白山弘子氏だ。
新潟駅が60年ぶりにリニューアルするという大きな節目を前にした就任となった。 「こんな大きなプロジェクトは、そうそうあるわけではない。しかも、新潟の皆さんに非常に注目していただいてきた。関わる者それぞれが、お客様の笑顔・満足・地域の活力につながる仕事だと感じ、大きなやりがいを持ってやってきた」と、ここまでの歩みに思いを馳せた。
リニューアル進む新潟駅「魅力求められる」
「新潟駅の南北が分断されている」という大きな課題を解消すべく、新潟市がJR東日本などの協力を得て、2006年にスタートさせた新潟駅周辺整備事業。 2022年、ようやく整備事業の一つの要である在来線の高架化が実現。
駅構内のリニューアルも着々と進み、4月には新たな空間「ガタリウム」が誕生する。 新潟駅の1階と2階を吹き抜けでつなぐ「ガタリウム」。広さは760平方メートルだ。 白山支社長は「皆さんの集まりやすい場所になる。東京駅で言うと『銀の鈴』」と例え、新潟駅のシンボル誕生をアピール。
さらに、4月25日には駅ビル「CoCoLo新潟」がグランドオープン。 新潟初登場を含む20ブランド以上のコスメが選べるセレクトショップや様々な飲食店など、先行して開業している店舗を合わせ、約170店舗が出店する。
白山支社長は「新しい店舗・サービス・価値に触れていただくことで、新潟の皆さんの生活がちょっと豊かになる。これまでの駅は移動のための通過点だったが、今はそれ以上の機能や魅力が求められている。新潟駅も今、そのように生まれ変わろうとしている」と期待を込めた。