セガ・デジタル庁・ZOZOでリアルな「IT職場体験」、中高生女子対象プログラム 山田進太郎D&I財団と42 Tokyoが12月に共催
公益財団法人山田進太郎D&I財団と一般社団法人42 Tokyoは、NTTドコモ、セガ、ZOZO、ディー・エヌ・エー、DMM.com、デジタル庁、日本アイ・ビー・エム、MIXIなど、10のIT企業・団体・機関と協力し、「Girls Meet STEM~ITのお仕事を体験しよう~」を12月7日、15日、21日、22日、26日に開催する。 【画像を見る】山田進太郎D&I財団は10のIT企業・団体・機関と協力し、「Girls Meet STEM~ITのお仕事を体験しよう~」を12月に開催する STEMとは、「科学:Science」「技術:Technology」「工学:Engineering」「数学:Mathematics」の頭文字を取ったもの。「Girls Meet STEM」は、公益財団法人山田進太郎D&I財団が高専や大学、企業・研究機関と協力して実施する中高生女子向けのツアー形式のプログラムだ。中高生女子が高専や大学のキャンパス、研究室、企業のオフィスなどを訪問し、在校生や卒業生、社会人女性と交流することで、STEM分野への進学の可能性を広げることを目指している。 今回は、中高生女子がIT企業のオフィスやオンラインで直接、女性エンジニアからプログラミングなどを教えてもらえるほか、最前線で活躍する女性エンジニアとの座談会を予定している。
ITエンジニアとして活躍する女性の比率は16.9%
日本においてITエンジニアとして活躍する女性の比率は16.9%(ヒューマンリソシア「IT分野のジェンダーギャップに関するグローバル調査」)と依然として低い水準にある。 日本はデジタル化の進展も遅れており、スイスのビジネススクール国際経営開発研究所(International Institute for Management Development、略称:IMD)の調査では、2023年のデジタル競争力ランキングで64カ国中32位と過去最低を記録している。 その原因の一つがITエンジニアの不足であり、とくに女性の労働力をどれだけ増やせるかが、この問題解決のカギを握っているという。 そこで業界を代表するIT企業や官公庁が連携し、若い女性たちのIT領域におけるキャリア選択を支援し、社会全体で彼女たちを応援する流れを作ることを目指し、特別プログラムを開催する。詳細は以下のとおり。 「Girls Meet STEM~ITのお仕事を体験しよう~」プログラム ・企業等のオフィスまたはオンラインでのプログラミング体験など、具体的な仕事体験 ・女性エンジニアとの座談会 ・ゲームやアプリ開発など、IT業界のトレンドを知る体験など 実施時期:2024年12月7日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)、26日(木) 参加対象:中学1年生から高校3年生までの女子(性自認が女性である方を含む) 後援:デジタル庁、文部科学省、埼玉県教育委員会、千葉県教育委員会、東京都、一般財団法人GovTech東京 ※プログラムは対面もしくはオンラインで実施 ※プログラムによっては保護者も参加可能 ※一部のプログラムには、上記以外の参加対象者が含まれる場合あり。詳細は、各企業・団体・機関のウェブサイトを参照 ※お申込しみが多数の場合、締切日前にお申し込みの受付を終了する場合がある ※日程は変更となる場合がある。最新の情報は本プログラムの公式ウェブサイトを参照 「ITのお仕事を体験しよう~」申し込みページ https://www.shinfdn.org/gms/it (注記のない写真:Mills / PIXTA)
東洋経済education × ICT編集部
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