実は巳年生まれが一番多い!?2025年、カープの「年男」力に期待したい~オギリマサホのゆるっとカープ論~
思わず心を奪われる! カープの話題をゆる~くまったりと展開してくれる“オギリマワールド”。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、新たなカープの魅力を切り取る。 【写真】スーパーマンの衣装を纏った新井貴浩監督(イラスト・オギリマサホ) 今回は、来年の干支、『巳年』の年男選手についてを、オギリマ視点でゆる~く取り上げる。 ◆巳年生まれが最も多いカープ 早いもので、あと3日で新年を迎える。来たる2025年は巳(み)年。カープはどの干支の動物にも特に関わりがないが(鯉が急流の滝を登って竜になる、という登竜門の故事はありつつ、辰年と縁の深い球団といえば、中日ドラゴンズが真っ先に浮かんでしまうだろう)、年賀状の絵柄はどうしようかな、などと思っている時に、ふと「カープ選手の干支は何が多いのだろう」ということが気になった。 私は年末の大掃除もそっちのけで、12月29日現在カープに在籍している選手の干支を調べていった。すると何と、巳年生まれが12名と一番多かったのである。ちなみに2位は寅(とら)年の11名、3位は辰(たつ)年の9名で、逆に戌(いぬ)年、亥(い)年は3名ずつと最も少なかった。 現在、現役の野球選手で巳年生まれとなると、1989年生まれ(来年36歳)、2001年生まれ(来年24歳)が該当する。考えてみれば2001年生まれは今年の大卒ルーキーの学年で、どの球団でも最も層が厚い年代になるのだろうが、それにしても巳年生まれの多さは目を見張るものがある。 来年36歳の1989年生まれは、いわゆる「ハンカチ世代」の一学年下にあたるが、それでも菅野智之(現オリオールズ)や中田翔(中日)、益田直也(ロッテ)や鈴木大地(楽天)など名選手の多い学年である。特にカープの場合、三連覇の中心となった丸佳浩、田中広輔、野村祐輔、安部友裕が巳年生まれなのだ(菊池涼介は同学年ではあるが、1990年3月生まれなので午《うま》年となる)。現在カープで現役を続けている1989年生まれの巳年は田中広輔のみとなったが、それでもカープにとっては縁起の良い干支であることには違いない。 一方2001年生まれの巳年選手は、韮澤雄也・玉村昇悟・持丸泰輝の2019年高卒ドラフト組、常廣羽也斗・髙太一・滝田一希・赤塚健利・杉田健・佐藤啓介といった2023年の大卒ドラフト組、社会人から2022年ドラフトで入団した河野佳、今年の育成ドラフト3位で指名された安竹俊喜の計11名にのぼる。特に髙や滝田は今シーズンの最終戦で好投を見せるなど、この年代の来シーズンの活躍に期待が持てる内容であった。 巳年生まれの選手たちは、来年は「年男」である。年男は一般的に、年神様のご加護を受けられる縁起の良い存在だと考えられている。こうした年男たちがチームに多く存在するのは大変良いことなのでは……と考えた時に、ひとつ重大なことに気が付いた。チームを率いる新井貴浩監督自身が、巳年(1977年)生まれの年男なのであった。ちなみに監督・コーチ陣を含めた数でも、カープは巳年生まれが一番多い(他には、来シーズンより三軍投手コーチ兼アナリストに就任する野村祐輔が該当する)。この『年男』力で2025年シーズンに挑んで欲しい、と期待を高めるのであっった。
オギリマサホ