年末年始の帰省時は「親の要介護サインに注意!」正月の実家で確認しておくべきこと5選
年末年始の帰省時に確認しておきたい5つのこと
ここからは、LIFULL 介護編集長の小菅秀樹さんが紹介してくださった「帰省の際に実家で確認しておきたいもの5選」を、筆者の経験も交えながらご紹介していきたいと思います。 ●【帰省時に確認したいこと 1】車の運転 車の運転席側に傷がついていないか 「近所のスーパーまで連れてって」などと一緒に乗って、安全運転かどうか確認できればベストかもしれませんね。 もし運転席側に傷がついていたら、どうしたのかさりげなく聞いてみましょう。視力や認知機能が衰え、危険な運転になっているのかもしれません。 ドライブレコーダーの導入、明るい時間の運転などを提案し、免許返納についてどう考えているかも無理のない範囲で聞いてみましょう。 ●【帰省時に確認したいこと 2】台所や冷蔵庫 冷蔵庫の中に賞味期限切れのものが多くないか 親の認知症に気づく代表的なきっかけとして、賞味期限切れの食品の溜め込みがあります。 期限に気づかないままになっていたり、同じ食品をたくさん買ってしまったりするのです。 冷蔵庫の中はもちろん、ストックとしては多すぎる量の食品はないか、気をつけて見てみましょう。 認知機能が衰えると、同じ食品をたくさん買ってきてしまう、または賞味期限切れに気付けないことがあるのですあります。 ●【帰省時に確認したいこと 3】交友関係 自宅で一人で過ごす時間が増えていないか 親が多くの時間を自宅で一人過ごしているようなことはないでしょうか。認知機能が衰えると自信がなくなったり面倒くさいと思ったり、知人とのコミュニケーションを避けてしまう傾向があります。 人との交流の減少は、フレイル(健康な状態と要介護状態の間)のリスクを高める要素としても知られています。外出の頻度やご近所さんなどとのお付き合いについても把握しておきましょう。 ●【帰省時に確認したいこと 4】メンタリティ 日常の生活についてたずねる 親は、子に心配をかけたくないため本音を隠しがちです。「困ったことはない?」と漠然と聞いても「大丈夫だから」と返されてしまうことが往々にしてあります。 何気ない会話の中で「重い物を買う時は大変じゃない?」「薬はちゃんと飲めてる?」などと具体的な問いかけをし、親の気持ちを引き出していけたら理想的ですね。 お米や洗剤など重い物が持てなければ定期配送での注文、薬の飲み忘れが不安なら薬局に相談して錠剤薬を一包化する方法があるから安心してと伝えましょう。 筆者自身、問い詰めるのではなくどんなことでも気軽に言えるような雰囲気づくりが、生活上の心配や不安をなくしていくための大前提になると感じています。 ●【帰省時に確認したいこと 5】身体状況 一緒に外出してみる 親と近所を散歩して様子を見てみましょう。階段を登るのに手すりがなくても苦労していないか、ちょっとした段差でつまずくようなことはないか。 下肢筋力が低下すると転倒リスクが高まります。一度の転倒が大ケガに繋がり要介護状態を引き起こすことにもなりかねません。 家の中の動線も危険がないか確認してあげられると良いですね。ケガ予防の対応が介護の準備にもなってきます。