バイデン大統領、暗号資産に対するスタンス転換は本物か【Consensus 2024】
懐疑的な見方も
トランプ前大統領と先日話をしたメッサーリ(Messari)の創業者ライアン・セルキス(Ryan Selkis)氏と、長年民主党員であったユニスワップ・ラボ(Uniswap Labs)の主任弁護士マービン・アンモリ(Marvin Ammori)氏はConsensus 2024のメインステージで、最近の政治的駆け引きについて議論した。 セルキス氏の主張は、民主党による暗号資産に対する態度の軟化は、主にトランプ氏が「単一論点」、つまり一つの論点のみを判断基準に置いた暗号資産支持者層を取り込んだ結果であり、それは疑わしいものとして扱われるべきだというものだった。 一方、アンモリ氏は、政治的な変化はスイッチのように切り替わるものではなく、SAB121やFIT21のようなものは、真の超党派の協力と暗号資産ロビー活動の成功の結果と主張した。 「私が言いたいのは、我々は必ずしも党派的になりたくないということ。長期的には妨げとなるからだ」 言い換えれば、暗号資産は特定の政党や特定の候補者と手を組むことに注意すべきということだ。特に、選挙公約が守られることはめったにないことを忘れてはならない。 セルキス氏としては、希望的観測(民主党がついに突然、暗号資産を支持するようになる可能性)から脱却し、現実政治(超党派支持という仮説が本当だとすれば、それは民主党のニーズが変化したためである)の領域に踏み込みたいと考えたのだろう。 「今の民主党は浮気をしている配偶者のようなものだ。我々は彼らの弱みを握った。現時点で民主党主流派に見返りを与えるのは愚かなだけでなく、深い自尊心の欠如を示していると思う。彼らは罪の償いをする必要がある」と、セルキス氏は語った。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:White House(CoinDeskが加工)|原文:Everyone at Consensus 2024 Is Talking About Biden’s Crypto Flip Flop. Is He for Real?
CoinDesk Japan 編集部