「分刻みの結婚式」は嫌!ゆるい挙式を望む20代夫婦の前にそびえる「ウェディングの壁」
日本特有の式場事情にショック
レオさんが言う「自然のある空間、ゲストとたくさん触れ合える、自由度が高い、時間を長めに」というご希望は、実は海外ご出身のお客様からはよくオーダーいただく内容です。 日本のパーティ時間は2.5時間程度。ゲストの退場もその時間に含まれるケースの場合、実質2時間程度しかありません。 欧米のウエディング文化に触れてきた方は、まずここに驚かれます。そして、ご祝儀の文化やアイテム選びに制限があることなど日本特有の事情を知ると、大抵の方はショックを受けると言っていいかもしれません。 欧米の場合は「結婚式場」というものが存在せず、ウエディングプランナーを軸に、会場や衣装、アイテムを自分たちで手配するのが主流です。 日本より自由かつリーズナブルに結婚式ができるので、日本の結婚式を窮屈に感じやすいのでしょう。 欧米と同じように……とはいかずとも、美紀さんとレオさんにはできるだけ理想を叶えて欲しい。そのためには、まずは現実を正しく知っていただくこと、そこから希望に近づけるための道すじを見つけることが大事です。 そこでまずおふたりには、日本の結婚式の実情と式場ごとの特徴、費用の考え方などをお伝えしました。 費用相場は東京の人気式場なら、ご祝儀+自己負担150~200万円、60名であれば総額350~400万円程度。おふたりの予算は自己負担50万円、総額250万円程度なので、大幅な予算オーバー。初っ端から難問です。 予想通り、レオさんからは「うーん。高いですね……」の一言。 「そうですよね……高いですよね、日本の結婚式。私もそう思います」なんだか申し訳ない気持ちで、つい本音を口にしてしまいました。 新郎新婦にとっても費用は悩みの種ですが、ゲストにもご祝儀が負担になるケースが多く、日本の結婚式は誰にとっても高い。ちなみに、トキハナがとったアンケートでは20代のゲストのうち、64%が「ご祝儀が高い」と回答しています。