新潟対金沢　第3Q、新潟のアント・ネルソンはレイアップを決めて73－69とリードを広げると、雄たけびを上げる

＜B3リーグ：新潟90－86金沢＞◇16日◇第8節◇アオーレ長岡 　新潟が金沢に90－86で逆転勝ちし、前節から2連勝した。SGアント・ネルソン（26）が両チーム最多28得点。後半だけで20点を奪いチームを勢いに乗せた。 　ネルソンがほえた。第4クオーター（Q）の残り5分、71－69でドライブからレイアップを決めると、両手を握り締めて大声を挙げる。「ついアドレナリンが出てしまった」。感情をあらわにしたことに照れ笑い。試合のMVPに選出されると、「チームメートがサポートしてくれたおかげ」と、控えめに喜んだ。 　鵜沢潤監督（43）は「攻撃の起点になってくれた」とたたえた。第3Qの終盤に攻守の切り替えからの速攻で連続4得点。59－60の1点差で始まった第4Q、PG冨岡大地（29）の3点シュートで69－72と、この試合で始めてリードを奪った後も、ドライブからのレイアップでシュートを決めて流れを保った。 　前節湘南戦の2戦目、チームが79－59で快勝する中、ネルソンは12分の出場で5得点に終わった。自信を失いかけ、鵜沢と話し合った。「監督に求められればそれを実行する。攻守の切り替えは自分の強みだと思う」。その言葉を体現した。新潟は前半のビハインドを逆転しての勝利は今季初。「明日（17日）もファンに勝利を届けたい」。ネルソンはチームの自信を言葉にした。【斎藤慎一郎】