【桂川有人の欧州ツアー挑戦記 #10】シーズンも終盤。最終戦のドバイを目標に、目の前の2試合を最後まで頑張りたいです!
現在DPワールドツアーに参戦中の桂川有人。シーズンはもう終盤、フランスオープンとアンダルシアマスターズへの出場を控えている桂川に、直近のプレー、そしてヨーロッパでの生活について語ってもらった。 桂川有人が撮影したヨーロッパ現地での写真はこちらから
こんにちは。桂川有人です。先週のアクシオナスペインオープンでは、1打足りずに予選落ちしてしまいました。悔しいですけど、落ち込んではいません。僕って結果に関係なく「あまりしんどそうに見えない」と言われることもあるんですけど、もともと顔に出さないようにしているんです。やっぱり”淡々と“やっているほうが自分のスタイルに合う。ただこれは意識しているというか、もとの性質というか……でもそちらのほうがいい結果になることも多いんです。そう、僕はあまり怒ったりすることがない性格なんですよ。 僕が人より落ち込まないのは、ゴルフだけにとらわれて人生を考えていないこともあるのかもしれません。最悪、ゴルフ以外でも生きていけるという感じでいます。頭の片隅にはゴルフ以外でも幸せなことはたくさんあるという思いがあるんです。それに世界にはヨーロッパツアーを目指して、その下部ツアーから挑戦している選手がたくさんいます。それを考えたら、今、僕がこの場に居られること自体が幸せなこと。もちろん上を目指してはいますが、まずは、自分のゴルフができるようにすることが肝心です。 終盤になり選手のフィールドも厚くなっていますが、あまり周りは気にしていないんです。自分のゴルフに集中して、自分の思ったゴルフができればいい。自分の思うようにできたとき、どういう成績になるか試したいんですけど、なかなか納得できるまでいけていないんです。もちろん、こういう状況になっていることも今の実力で、足りない部分も多いことも痛感しています。こういった悪い状態でのレベルを上げるということも課題ではあります。
さて、ヨーロッパ生活は、意外と楽しんでいますよ。毎回初めてのコースでプレーできるのがすごく楽しいんです。僕はホームシックにはめったになりません。ひとりっ子というのもありますけど、高校のときから一人でフィリピンに行ったりしているので。そういえば、今まではあまり観光することはなかったんですけど、アイルランドオープンのとき、久常涼が誘ってくれたのでダブリンで一緒にハリー・ポッターのモデルになっている図書館に行きました。ふふふ。あ、別にハリー・ポッターが好きなわけではないんですけど、何もすることがなかったので(笑)。空港からの移動途中に寄れましたし。でも、行ってすごくよかった。久常は普段も観光するタイプらしく、こういうことも必要かもしれないと思いました。