【暑い季節の救世主】管理栄養士が教える、熱中症予防にもなる「体の熱をとる野菜」3選
夏は気づけば体が火照っているという経験はきっと誰もがしたことがあるはず。クーラーや扇風機に頼るのもひとつの手段ではありますが、使い過ぎは逆に体が疲れてしまうこともあるかもしれません。そこで、今回は体を冷やすのにおすすめの野菜をご紹介します。 <写真>【暑い季節の救世主】管理栄養士が教える、熱中症予防にもなる「体の熱をとる野菜」3選] ■夏に冷たい飲み物や食べ物はNG? 夏になるとその暑さから、氷の入った飲み物やアイスなどいつも以上に冷たいものを口にする頻度も回数も増えてしまう人が多いのではないでしょうか?体温より低いものは、口から入り、食道→胃→十二指腸→小腸→大腸と運ばれる中で、消化器を冷やしてしまうのです。 この冷えが続いてしまうと、血行不良の引き金にもなってしまい、食欲減退や胃もたれ、便秘、下痢などさまざまな不調を引き起こしてしまうリスクも高まります。そのため、冷たいものの食べ過ぎには注意が必要です。 ■体温を下げる食材の特徴とは 体にこもった熱を取り除くには、体温を下げてくれる食材を上手に取り入れることがおすすめです。熱を下げてくれる食材には大きく2つの特徴があります。 1.旬の時期が夏(暑い時期)のもの 2.暑い地域で栽培されるもの この特徴に当てはまるものは、カリウムと水分を豊富に含んでいるものが多いです。カリウムは、体の水分調整に必要な栄養素であり、水分とともに豊富に含まれていると利尿作用が働き、尿とともに体の熱も排出してくれることが期待できます。 ■おすすめの熱をとる野菜3選 ■■きゅうり きゅうりは、そのほとんどが水分であり栄養価は高いといえない野菜です。加えて、カリウムも豊富に含まれているため、体に余分なカリウムも排出する働きがあり利尿作用も期待できるため、火照った体の熱を取り除くのにはもってこいです。 ■■トマト 「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、栄養価の高いトマトですが、水分が豊富であり、体を冷やす効果を期待できます。いろいろな食べ方ができるトマトですが、体を冷やす目的で食べるのであれば、生で食べるのがよいでしょう。もしくは、冷製スープやマリネもおすすめです。 ■■なす なすには、水分とカリウムが豊富に含まれていることから利尿作用により、体を冷やすことが期待できます。加えて、コリンという胃液分泌を促進することで肝機能を高め、夏の暑さによる食欲不振も予防するのにもおすすめです。 ■夏野菜を上手に取り入れて暑い夏を乗り切ろう ついつい、冷たいものばかりを取り過ぎて、冷え過ぎて、体調不良のループにも陥りやすい夏ですが、体を冷やしてくれる野菜を上手に取り入れながら、今年の夏は元気に暑さに打ち勝ちませんか? ライター/管理栄養士 亀崎智子 管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。また、満月の日に、乾物と塩で作るふりかけと即席スープの素の製造販売も行っています。インスタグラム:kamegohan0528 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)