上海港、世界で初めてコンテナ受け払い個数5000万TEU突破・中国
【東方新報】上海国際港務集団(Shanghai international port Group)の発表によると、上海港は22日の朝、20フィートコンテナ換算(TEU)で累計5000個のコンテナの受け払いを達成した。 これは世界のコンテナ港として初めての記録であり、同港は15年連続でコンテナ取り扱い港として世界一の地位を固めた。 1978年にコンテナ輸送を開始した上海港は、数十年の間に急速な成長と拡大を遂げ、世界有数の海運ハブ港となった。同港の年間コンテナ受け払い量は、2010年以来14年連続で第1位を維持している。現在同港では約350の国際航路が運航されており、世界200以上の国や地域の700以上の港とつながっている。 同港の機能性と高品質なサービスの不断の向上が、コンテナ受け払い量増加の推進力となっている。上海国際港務集団の話によれば、同港における船舶間の積み替え率は、24年には過去最高の60パーセントに達する見込みだという。 8月初めに発表された国営新華社通信中国経済信息社とバルチック海交易所(Baltic Exchange)が共同編集している「2024年新華-バルチック国際海運センター発展指数」で、上海はシンガポール、ロンドンに次ぐ世界第3位の国際海運センターと評価されている。 上海は国際的な海運センターとして、世界経済の不確実性や複雑な国際貿易環境に対応し、多くの輸出志向型企業の第一のゲートウェイとなっている。 17年には、コンテナ受け払い量で4000万TEUの記録を達成しただけでなく「洋山港プロジェクト」の第4段階である自動化スマートターミナルの運用を開始した。このターミナルは、過去7年間で合計3500万TEU以上のコンテナ受け払いを達成した。 自動化ターミナルは、従来のターミナルと比較して作業員を70パーセント削減しながら、効率を30パーセント向上させている。 特筆すべきは、上海国際港務集団が独自開発した「TOSシステム」(自動化された港湾のスマート生産管理制御システム)が港湾の頭脳として機能していることで、現在、この自動化技術は国内外の14のターミナルで応用されているという。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。