「なぜ学生が103万円まで働く…」 自民幹部“年収の壁”発言で波紋
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自民党の小野寺政調会長が103万円の壁を巡り、「なぜ学生が103万円まで働かなきゃいけないのか」と発言。国民民主の玉木氏は感覚がずれていると批判しました。 ■自民幹部“年収の壁”発言で波紋 国民民主党 役職停止中 玉木代表 「小野寺さんの発言というのはちょっと『ん?ん?』と思った人が結構、多いんじゃないですかね」 年収103万円の壁引き上げを与党側に求めるなか、自らの不倫問題で役職停止中の国民民主党の玉木代表。YouTubeのライブ配信で自民党の小野寺政調会長の発言に不快感を示しました。 自民党 小野寺政調会長 「学生さんが103万円を超えて働くと親の扶養から外れ、親の税金が多くなるということで野党各党は『壁を取っ払え』とかお話してるんですが私、根本おかしいなと思うんです。なんで学生が103万円まで働かなきゃいけないのか」 なんで学生が103万円まで働かないといけないのか。 ■波紋広がる小野寺発言 その真意は? 小野寺政調会長は103万円の壁を撤廃する議論よりやるべきことがあると力説しました。 自民党 小野寺政調会長 「本来であれば学生です。将来のためにしっかり勉強してほしい。でもアルバイトせざるを得ない。103万円の壁の議論をする一番の大本は学生に十分、学業に専念できるような支援をすること。本来はこれを国会でやるべきではないか」 学業に専念できる国の支援策を議論すべきだと訴えましたが、小野寺政調会長のSNSには反発するコメントが多く寄せられる事態になっています。 SNSから 「親は大学の学費を準備できず、かといって給付型奨学金は年収制限で借りられない。こんな社会にしといて何言うてんの?」 国民民主党 役職停止中 玉木代表 「103万円を超えて働かなきゃいけないのはおかしいなんて言われても、そうせざるを得ない状況を作っているのは今までの自民党政治なんじゃないですかと。その辺がねちょっとずれておられるのではないかと」 現在議論されている103万円の壁の見直しには所得税の「基礎控除等」と大学生らを扶養する親の税負担を軽減する「特定扶養控除」の2つがあり、国民民主党はいずれも引き上げるように求めています。 国民民主党は16日、小野寺政調会長に発言の真意を説明するように求めました。 自民党 小野寺政調会長 「特定扶養控除の議論も大事ですが、もう一つ、やはりこの授業料に対する支援やあるいは奨学金の拡充。こちらをしっかりすることで、むしろ学業に専念できる環境。これをやっぱり国の方で議論することも大事ではないかと」 国民民主党 役職停止中 玉木代表 「教育を無償化していく、あるいは経済的負担を引き下げていく。給付型奨学金の対象を広げていくのは大賛成です。大賛成ですけど、皆さんできてないじゃないですか今まで。両方やりましょうよ」 これまでの3党協議で特定扶養控除については150万円程度まで引き上げることで調整が続いています。 一方、所得税の非課税枠については与党側の案に国民民主党が反発しています。 国民民主党 役職停止中 玉木代表 「宮沢さんが『ラスボス』と言われてですね、ラスボスから123万円が出てきたんですね。なかなか難しいんじゃないですかね。少なくとも今週金曜日までに103万円の引き上げの幅を含めた税制改正で合意できることは今のままでは無理です」 古川代表代行は16日、与党との協議について「打ち切りを含めて考えなければならない」と打ち切りを示唆。今週が大きなヤマ場となりそうです。
テレビ朝日