チームによっては主力級? 中日の現役ドラフト注目選手(3)1軍マウンドはいまだ“未踏”
日本野球機構(NPB)は12月8日、2023年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団が2人以上の対象選手を選出し、必ず1人以上指名する仕組み。移籍の活性化により、出場機会に恵まれない選手の新天地での活躍が期待される。今回は、現役ドラフトで特に注目したい中日ドラゴンズの選手を紹介する。
石森大誠
投打:左投左打 身長/体重:178cm/83kg 生年月日:1997年12月3日 経歴:遊学館高 – 東北公益文科大 – 熊本ゴールデンラークス - KAL・火の国 ドラフト:2021年ドラフト3位 プロ2年目を終え、いまだ1軍マウンドの経験がない石森大誠も、現役ドラフトの候補と言えるかもしれない。 遊学館高校では投手と外野手を兼任し、3年夏は甲子園のマウンドにも立った。その後は東北公益文科大学、社会人野球の熊本ゴールデンラークスを経由して独立リーグの火の国サラマンダーズに入団した。 独立リーグでは、初年度からクローザーとして圧巻の投球を披露。最多セーブに加えてMVPにも輝くなど結果を残し、2021年ドラフト3位で中日ドラゴンズへ入団した。 即戦力の期待を受けていたものの、プロ1年目の昨シーズンは、ファームで防御率6.33と大苦戦。 今シーズンも調子は一向に上がらず、1軍デビューは果たせず。ファームでも22試合登板で防御率10.53と1年目を下回る苦しい成績に。 コントロールが課題であることは明白で、今季2軍で19回2/3を投じ、与四死球は36。最速155km/hの剛腕サウスポーは、制球力の改善が来季以降の飛躍に向け、大きな鍵となるだろう。
ベースボールチャンネル編集部