ヤクルト・奥川恭伸が初日にいきなり100球 高津監督も期待「いいときの自分を取り戻す2週間にしてほしい」
ヤクルトは2日、愛媛・松山市で秋季キャンプをスタートした。奥川恭伸投手(23)はブルペン入り。高津臣吾監督(55)は「いいときの自分を取り戻す2週間にしてほしい」と期待した。 〝あの時〟の自分を取り戻せ―。高卒5年目を終えた奥川が室内のブルペンに入り、100球以上を投げ込んだ。見守った高津監督は「スピードも制球力も、一番いいときに比べると劣っていると思う。一番はバランスが悪い」と愛のある指摘。秋季キャンプを本来の姿に戻るための期間とすることを命じた。 「昨日(1日)、全体のミーティングで、うまくいっていたところの感覚を取り戻すために練習量を重ねるんだ、という話はさせてもらったんだけど、まさにヤス(奥川)はそこに当てはまっている。もう一回、いいときの自分を取り戻す2週間にしてほしい」 今季は右肘痛などから復帰して7試合で3勝を挙げたが、完全復活はまだ道半ば。2021年に9勝を挙げてリーグ制覇と日本一に貢献した奥川自身も「大事にしたい時間。けがをしたら一番もったいない。10月から1月の4カ月を来年のためにあてて、来年は活躍したい」と鼻息は荒い。松山の地で鍛錬を積み、かつての輝きを取り戻す。