中国に衝撃!ラケット折られた卓球王者が早期敗退の波乱…水谷隼「用具がどれだけ重要な競技か分かってもらえたかも」【パリ五輪】
現地時間7月31日、パリ南アリーナにてパリ五輪卓球男子シングルスの試合が行なわれ、世界ランク1位の王楚欽(中国)は、2回戦で同26位のトルルス・モレゴールド(スウェーデン)と対決。ゲームカウント2-4(10-12、7-11、11-5、11-7、9-11、6-11)という熱戦の末に敗れ、同種目はまさかのメダルなしに終わった。 【画像】ドラマ相次ぐパリ五輪の「悲喜こもごも」を厳選フォトでチェック! 前日は、孫穎莎と組んだ混合ダブルスで金メダルを獲得している王楚欽。しかしこの優勝直後、“まさかのアクシデント”に見舞われた。中国卓球界にとって同種目初となる栄冠を手にし、国旗を持って記念撮影に応じていた二人だが、ベンチ横に置いてある王楚欽のラケットをカメラマンの一人が踏み、ぽきりと折れてしまったのだ。 王楚欽のシングルス早期敗退を受け、東京大会混合ダブルス金メダルの水谷隼氏は、自身のXを更新。「気持ちも混合ダブルスに比べたら入ってなかった…」とプレーの印象をつづると、「1日でスペアラケットに慣れるのは難しい」「そう考えたら卓球は用具がどれだけ重要な競技か分かってもらえたかも」と反応を示している。 なお現地時間30日にもXを投稿し、「ラケット折られたのは可哀想すぎる」と同情していた水谷氏。次のように“商売道具の繊細さ”を説明しており、今回の事件に驚きを隠せない様子だ。 「プロの選手は1グラム単位で重さを指定して、自分の持ちやすいグリップに加工して、汗や湿気で弾みも変わってその都度調整して、馴染んできてやっと自信を持って信じれるようになる唯一無二のパートナーなのに。ラバーの破損は変えがきくし、ラケットの傷や汚れ程度なら何とかなるけど折れたラケットは絶対元に戻らない… 時間をかけてやっと完成させたラーメンのスープをまた1から作り直してくださいと言われるようなもんだよ。 同じくらいの実力の選手と、自分の物じゃないラケットで試合したら10000%勝てない」 [文/構成:ココカラネクスト編集部]