ヤクルト・奥川恭伸が故郷・石川のイベントで年男の誓い 2025年は〝脱皮〟してヘビーな活躍を!
今季3勝のヤクルト・奥川恭伸投手(23)が28日、石川・白山市内で開かれたアドバイザリー契約を結ぶ磁気健康機器メーカー「コラントッテ」主催のトークイベントに、星稜高時代にバッテリーを組んだ同学年の巨人・山瀬慎之助捕手(23)とともに登場した。来年の干支である巳年生まれの23歳は「チームで一番勝つ。そこを目指して」と年男の誓いを立てた。 来年の干支のヘビのように、〝脱皮〟して新たな姿を披露する。地元・石川のショッピングモールで開催されたトークイベント。約500人の大声援を受けた奥川の心は、雪が降る外の寒さとは対照的に熱く燃えていた。 「来年はたくさん活躍したい。これだけの大勢の人の前で活躍すると言ったので、頑張ります」 例年は東京都内で行われていたが、元日に能登半島地震で被災した故郷で「何かしたい」との奥川の希望で石川県で実現。地元のファンに背中を押され、星稜高から入団6年目となる来季に向け、決意を新たにした。 故郷に元気を届けるべく年男の誓いを立てた。2025年は巳年。巳年は脱皮をするヘビのイメージから「復活と再生」を意味する一年といわれる。今季は7試合の登板で3勝2敗、防御率2・76。右肘痛などのけがから復帰し、980日ぶりの勝利を挙げたが、1軍では登板間隔を中8日以上空けるなど、完全復活へはまだ道半ばで、来季は1年間1軍で戦い抜くことを意識する右腕にぴったりの年だ。 高卒2年目の21年に9勝(4敗)を挙げた奥川は、自身の完全復活を「中6日でバリバリ投げて、チームで一番勝って。そこまで行かないと。そこまで期待されていると思うので」と定義。このオフは強い体づくりとともに、今季あまり落ちなかったというフォークの握りの改良などに取り組んでおり、進化を実感している。 1軍復帰を果たした今年の漢字は「進」。「(1軍復帰まで)遠かったので、一歩進んだ感じはすごくある」。殻を破り、来年はさらに前進する。(武田千怜) ★高校時代の恩師が激励
2人の教え子の雄姿を見届けようと、星稜高時代の恩師・林和成前監督も会場に訪れた。急きょ壇上にも上がり、「2人がこれだけ多くの方々に応援してもらっていてうれしい」と笑顔。「ファンの期待を背負いながら、それぞれのチームの優勝のために頑張ってほしい」との激励の言葉を受け、奥川は「今の自分があるのは先生のおかげ。ここに来てくれることが応援してくれている証しだと思うので、頑張りたい」と感謝した。