リンゴに「巳」などくっきり 青森県弘前市で「絵入り」競り 最高値は17個入り15万円
青森県弘前市の弘果弘前中央青果で22日、来年の干支(えと)「巳(み)」にちなんだ蛇などをあしらった絵入りリンゴの競りが行われた。最高値は陸奥17個入りの「宝船」で、昨年と同額の15万円をつけた。 今年は69種類261点が出品された。猛暑と鳥獣害に見舞われた昨年より82点多い。会場には、招き猫や七福神、松竹梅といった伝統的な縁起物や、サンタクロースの絵柄が描かれたリンゴがずらりと並んだ。競りが始まると、威勢の良いかけ声が響き渡り、買参人が次々と競り落とした。 絵入りリンゴの生産者は弘前市下湯口の農家岩崎智里さん(55)。赤くなる前のリンゴに専用のシールを貼ることで、シール部分に白い絵が残る。父の故・博夫さんが開発し、岩崎さんが引き継いだ。 出品して27年目となる岩崎さんは「夏の高温で、色をつけるのが年々難しくなり、今年も着色にむらがあった」と話しつつ、競りの結果については「高値で取引してもらいありがたい」と語った。