【大学選手権】「最高の誕生日」もらったのは天理大主将・下林源太!“4度目の正直”で初4強
<全日本大学野球選手権:天理大3-0帝京大>◇13日◇準々決勝◇神宮 天理大(阪神)が帝京大(首都)を3-0で下し、同校初の全国4強入りを決めた。この日22歳の誕生日を迎えた主将の下林源太内野手(4年=天理)が、中押しの適時二塁打を含む2安打1打点と奮闘。過去3度阻まれたベスト4進出の壁を破った。15日の準決勝では大会2連覇を目指す青学大(東都)と対戦する。 【一覧】全日本大学野球選手権・組み合わせ ◇ ◇ ◇ 天理大が“4度目の正直”で壁を乗り越えた。9回1死一塁から3番手長尾渉佑投手(3年=岡山商大付)が帝京大の7番金沢を遊ゴロ併殺打に打ち取ると、ナインが歓喜に沸いた。全国初4強を導いた三幣(みぬさ)寛志監督(44)は「『ベスト8の壁を越えよう』という話は選手としていたので、率直にうれしいです」と感慨深げに話した。 主将の下林にとって最高の22歳の誕生日となった。くしくも天理での高校時代、奈良でしのぎを削った智弁学園出身の帝京大・今崎圭秦主将(4年)も同じ6月13日生まれ。試合前に「『最悪な誕生日』か『最高な誕生日』やな」と話す機会があったという。「僕が『最高の誕生日』をもらいました」と喜んだ。5番の下林は2点リードの2死二塁から左中間を破る中押しの適時二塁打を放ち、バースデー勝利に花を添えた。 1、2回戦で大会タイ記録の7打席連続安打を放った4番石飛智洋外野手(4年=出雲西)は、初回の第1打席で右飛に倒れ、新記録はならず。この日は4打数無安打に終わったが、一丸のチーム力は高い。青学大との15日の準決勝に向けて下林主将は「ノリと勢いじゃ絶対勝てない。初回からガンガンいけるように準備していきたい」と必勝を期した。【古財稜明】