「必ずWBCに降臨したい」プレミア12侍ジャパン初選出の辰己涼介がキャラ全開…大谷翔平ポーズにヌートバーのペッパーミル「僕のオリジナルです」
小園と紅林ーー2年後の期待を背負う素材
小園海斗内野手(広島)である。 広島では主に三塁を守るが、遊撃、二塁とマルチに守れるユーティリティーぶりも魅力の一つ。チェコとの強化試合2試合ではいずれも二塁を任され2番で先発。初戦では3回の同点タイムリーを含む4打数4安打1打点とバットでも大暴れを見せた。 「繋ぐのが持ち味ですし、2番の役割だと思う。何とか繋げられるようにと思った。自分の結果よりチームのために貢献したい。打順も関係ない、守備位置も関係ない。ここと言われたところで頑張りたい」 試合後の小園のコメントだ。 この小園と共に井端監督が代表招集の際に必ず呼んでいる紅林弘太郎内野手(オリックス)も、2年後への期待を背負う素材であることは間違いないだろう。 そして外野はメジャーリーガーとの争いとなる。 「辰己は前回で考えたら(ラーズ・)ヌートバー(外野手、セントルイス・カージナルス)との争いですけど、守備範囲も広いし、肩もある。現段階なら上をいくかもしれない。森下は鈴木(誠也外野手、シカゴ・カブス)ですね。森下もいい勝負ができるくらいの力はあると思います」 井端監督の現時点での評価である。 もちろん本人たちも2年後は最大の目標であり、そのことをしっかり口にして「プレミア12」へと向かっていくことになるのだ。
「必ずWBCに“降臨”したい」
まずは辰己節だ。 「WBCに出るため、国際大会に強いことをアピールしたいというところもあるので。(プレミア12で)大暴れして、必ずWBCに“降臨”したいと思います」 そして森下も2年後への強い思いは変わらない。 「出たいのは出たいですね。やっぱり(前回大会の)優勝を観て、いまプロ野球にいるので。最終的には主力を打てるような選手になりたいと思います」 まずは控えめな言葉だったが、ライバル・鈴木誠也と「いい勝負ができる」という監督の話を伝えると、打席同様の勝負根性がグイッと頭をもたげた。 「そう思っていただいていることは大事だし、自分自身でも勝てる自信はあるので。このまま突き進んでいきたいと思います」 この2人だけではない。 投手、野手を含めて「プレミア12」に出場する侍ジャパンの全28選手の心には、必ず2年後のWBCがあるはずだ。2年後に侍ジャパンのユニフォームを着るためにも、この「プレミア12」大会で全てを出し切り、アピールする意気込みでグラウンドに立つはずである。 その思いを井端監督がどうまとめて連覇への道に繋げていくかである。血気盛んな若いチームだからこそ、国際大会でどんなプレーが飛び出すか。その未知への期待も広がる。
(「プロ野球亭日乗」鷲田康 = 文)
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