「必ずWBCに降臨したい」プレミア12侍ジャパン初選出の辰己涼介がキャラ全開…大谷翔平ポーズにヌートバーのペッパーミル「僕のオリジナルです」
初選出・辰己のキャラ全開パフォーマンス
フル代表初選出の辰己は初戦で3ランを含む2安打3打点の活躍を見せると、第2戦でもタイムリー二塁打を放って2試合通算4打数3安打4打点とまずはバットで存在感を発揮。加えて楽天でも話題に事欠かない独特キャラも代表で全開だ。 「よく初対面の人に『人当たりがいい』と言われるんですけど、長く付き合っていくと『コイツ、面倒臭いな』と言われるんです。初対面の人とは相性がいいので、そういうところが野球にも生かされているのかなと思います」 初めて対戦する投手を苦にせず打てる理由を聞かれた答えがこうだ。初戦では塁に出た時に懐かしの“ペッパーミル”のパフォーマンスを披露したが、本人曰く「あれはコショウ挽きです。僕のオリジナルですので」。第2戦では今度は両手を広げて左右に揺らす“大谷ポーズ”をパクってみせるなど、日本代表でも気後れすることなく独自の世界観、キャラ全開のパフォーマンスを披露している。
「4番を任されるのは光栄なこと」
一方、第2戦で侍ジャパンの4番を任された森下は、第1打席ですぐさま答えを出した。 初回、2死から四球の辰己を一塁においた打席だった。チェコの先発は昨春のWBCの日本戦で先発、現ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手から三振を奪った右腕、O・サトリア投手だ。 初球を見逃した2球目、真ん中に入ってきた111kmのチェンジアップを弾き返した打球は、日本でも最大級の広さを誇るバンテリンドームの左中間スタンドへと飛び込んでいった。 「どの打順を任されてもいける準備ができていました。4番を任されるのは光栄なこと。うまく芯に乗って飛んでくれました。最高の結果になったのでよかったです」 先発の早川隆久投手と上がったお立ち台では思わず「日本一しか……」とやってスタンドが大爆笑。「いや、すみません!」とすぐさま訂正して「世界一しか見えていないので、世界一に向けて突っ走っていきたいです」と絶叫してスタンドを沸かせる一幕もあった。 「2人だけではないですけどね。若い選手、代表初選出の選手たちが期待通りの仕事をしてくれている。もちろん(プレミア12は)結果にこだわりますし、勝つことが使命だと思って勝ちにいく。同時にそういう戦いの中で彼らにいい経験を積んでもらいたい。そこから次の戦いへつながっていくと思います」 井端監督はこう語る。 思い出すのは監督就任直後に話していた第6回WBCへの計算だった。 「前回同様にメジャーリーガーが参加してくれるとしても、内野手にはそのメジャーリーガーがいないんです。特に二遊間は2年後を目指して、国際大会でしっかり経験を積ませたい」 ショートには前回のWBCの経験もある源田壮亮内野手(西武)がいるが、二塁はまだまだ不透明だ。WBCに続いて代表入りする牧秀悟内野手(DeNA)は、今回は一塁での出場が多くなりそう。その意味でも井端監督が高く評価する吉川尚輝内野手(巨人)がケガで出場辞退したのは残念である。ただもう一人、監督の期待を背負って昨年のアジアチャンピオンシップから、必ず代表に招集されている選手がいる。
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