ミラノで屋外喫煙禁止に 240ユーロの罰金が科せられる可能性
イタリア北部のミラノ市が、今年から室外喫煙も制裁する。同国通信社ANSAなど複数現地メディアによると「今年からミラノでは、他の人と少なくとも10メートルの距離を維持できる孤立した空間を除いたすべての屋外場所で喫煙することができない」という。 違反した場合は、40ユーロ(約6000円)~240ユーロ(約3万7000万円)の罰金が科せられる可能性があるという。ただし、電子タバコは適用外となる。 今回の措置は、ミラノ市議会が粒子状物質の削減と気候変化への対応のために20年11月に制定した「大気質法」を根拠に施行された。 すでに21年からはバス停、公園、スポーツ施設、競技場、墓地、子供の遊び施設など、公共場所での喫煙が禁止されていた。今回の処置は、その禁煙策がさらに強化された形となった。 イタリアで、屋外喫煙を広範囲に制限した地域はミラノが初となるという。ミラノ当局は今回の措置が、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪・パラリンピックを控え、大気質を画期的に改善するものと期待している。イタリアでの室内喫煙は03年から法律で禁止された。