2024年度グッドデザイン賞 「おぎの美術館」開催/奈良
平城宮跡に自生する植物「オギ」に焦点を当てた屋外美術館「おぎの美術館」が2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。 「おぎの美術館」は、平城宮跡歴史公園と奈良女子大学生活環境学部の研究室が共同で公園の魅力を発信するプロジェクトの一環として2022年に始まりました。迷路のように入り組んだオギの群落の中を進むと、太陽に照らされたオギの影が白い布に浮かび上がる作品や、寝ころんで下からオギを眺めるスペースなど、様々な仕掛けが作られています。そのほか、この場所に生息するカヤネズミがオギの葉で作った巣や、侵食する外来植物など、生態系の現状を表わす展示などもあります。
奈良女子大学大学院・米谷 佳也さん 「オギを様々な角度から見ていただきたいので、今年新しく作った「上からオギを見下ろす」という階段とか、自然と歴史を感じながらお散歩をしていただけたらと思います。」
奈良女子大学大学院・小川 千尋さん 「今回の受賞を通してより多くの人に私たちの取り組み「おぎの美術館」や平城宮跡歴史公園のことについて知っていただける機会になればいいなと思っています。」 自然と一体となる屋外美術館「おぎの美術館」は、12月1日まで開かれています。