最も大金を積まれたのは? 23/24冬の移籍金ランキング1~10位。新たな挑戦を求めた男たち
4位:エリフ・エルマス 生年月日:1999年9月24日 移籍先:ナポリ→RBライプツィヒ 移籍金:2400万ユーロ(約33億6000万円) 23/24リーグ戦成績:11試合2得点0アシスト(セリエA) 移籍金2400万ユーロ(約33億6000万円)でRBライプツィヒへと移籍した北マケドニア代表のMFエリフ・エルマスがランキングの4位につけている。 2022/23シーズンのエルマスはシーズンを通して途中出場が多かったが、中盤のあらゆるポジションをこなすユーティリティな能力をルチアーノ・スパレッティ監督に評価されて信頼を獲得し、36試合出場6ゴール3アシストの成績でナポリのセリエA優勝に貢献した。 2023/24シーズンになるとリュディ・ガルシア監督下で出場時間を減らしたこともあり、今冬にナポリを退団することとなった。しかし、ここまでRBライプツィヒでの出場は途中出場の4試合であり、時間にするとわずか34分となっている。ブンデスリーガ初挑戦のエルマスが移籍直後で多くの出場機会を得るのは難しいかもしれないが、満足のいく数字ではないだろう。 これまでエルマスはクラブでタイトルを獲得し、北マケドニア代表としても56試合に出場するなど実績十分の選手であるが、まだ24歳である。若いタレントを集めて高額で売却することに長けたRBライプツィヒでさらなる飛躍を遂げる可能性もあるだろう。
3位:ラドゥ・ドラグシン 生年月日:2002年2月3日 移籍先:ジェノア→トッテナム 移籍金:2500万ユーロ(約35億円) 23/24リーグ戦成績:19試合2得点1アシスト(セリエA) 移籍金ランキングの3位となったのが、セリエAのジェノアからプレミアリーグのトッテナムへ移籍したラドゥ・ドラグシンだ。セリエAで若手有望株のDFとして評価されてきたドラグシン獲得のためにトッテナムは2500万ユーロ(約35億円)を支払った。 ドラグシンはユヴェントスの下部組織で育ち、2021年1月のトップチーム昇格の後はイタリア国内のクラブへ期限付き移籍してプレーしてきた。2022年7月に当時セリエB(イタリア2部)にいたジェノアへ移籍し、そこでのプレーによって評価を確固たるものとする。 身長191cmの強靭なフィジカルを持つドラグシンは対人能力の高さを武器としており、プレー強度の高いプレミアリーグにも十分適応できる可能性はある。またその長身ゆえにセットプレーのターゲットにもなりえて、2023/24シーズンのインテル戦でもコーナーキックからヘディングでゴールを奪った。 ジェノアが2023年7月にドラグシンの完全移籍のために費やした移籍金は970万ユーロ(約13億5800万円)とされており、わずか半年でジェノアは差額約1500万ユーロ(約21億円)の売却益を得たことになる。相次ぐ負傷者に苦しむトッテナムでドラグシンにかかる期待は大きいだろう。