死を覚悟する男性の前に現れた神とは？

無慈悲にも神へのいけにえに選ばれてしまった社員（ゴードン松坂さん提供）

　社長に呼び出され、解雇を言い渡された社員の男性。密かに会社が年2億円で契約している神様のいけにえになってもらうという理由でした。契約金を渡しにいくと、そこにはまがまがしい姿をした神様がいました。怯える男性でしたが……？ 【マンガ本編】解雇の理由は生贄にするため！？　神様に命を奪われると思いきや、意外なオチ！ 　ゴードン松坂さん（@period_apos）による創作マンガ『神のお導き』がX（旧：Twitter）上で「会社のために死んでくれるかい？」として公開されました。いいね数は9万を超えており、読者からは「これが本当の神対応（笑）」「やっぱ見た目で判断しちゃいけないんだな」「会社がブラックすぎ（笑）」などの声があがっています。 　ゴードン松坂さんは漫画家として活動しており、SNSでは主に4コママンガを投稿しています。 　作者のゴードン松坂さんにお話を聞きました。 ーー今作はどのような経緯で思いついたのでしょうか？　また作品に込めた想いなどがあれば教えて下さい。 　社会の厳しさに対して、思ったより超常的な存在の方が優しかったら面白いな、と思ったのがきっかけですね。普段4コマを描くときはスマホのメモ帳に文字だけでネタを打ち込むのですが、オチまで書いておいて1か月くらい絵に起こさずに放置していました。ハッキリ言って「そこまでパンチのある話でもないし、ウケないだろうなぁ」と思っていたからです。 　しかし、ネタ切れ気味になってきた頃にメモを掘り起こして清書し投稿したところ、想像の9万倍伸びて9万いいねを獲得しました。自分の思う以上に、会社が嫌で救われたいという人が多かったということですね。 ーー神様のビジュアルも独特ですね！　キャラメイクでこだわったポイントを教えて下さい。 　オチとのギャップを作りたかったので、見た目のまがまがしさがひと目ではっきり分かるように、クトゥルフ神話などに登場しそうなビジュアルを目指してデザインしました。めちゃくちゃ思想が強いことを言いますが、神が人の姿をしているわけがないと思っています。 　人間の想像の範疇（はんちゅう）を超越する存在こそが神なので、人の姿をしているなんていうのはあまりにも人間にとって都合がよすぎると思うのです。 　普段RPGをネタにしたような4コマでは、女神様はさすがに人の姿で書くのですが、今回のような見た目が怪物であることにギャップを生む話の作りだと合法的にまがまがしく描くことができるので筆が乗ったと思います。