シボドーHCが“条件付き”でランドルのセンター起用を示唆「彼は攻撃面で多くのアドバンテージを作り出すことができる」<DUNKSHOOT>
昨季ニューヨーク・ニックスは、オールスターガードのジェイレン・ブランソンを中心とした布陣でイースタン・カンファレンス2位の50勝32敗(勝率61.0%)の好成績を収め、プレーオフではカンファレンス・ファイナル進出まであと1勝に迫った。 【動画】球団史上3番目の高得点を叩き出したランドルの超絶パフォーマンスはこちら! ポストシーズンではブランソンのほか、ジョシュ・ハート、ドンテ・ディビンチェンゾ、アイザイア・ハーテンスタイン(現オクラホマシティ・サンダー)、マイルズ・マクブライドらが奮戦。 もっとも、シーズン中に主軸のジュリアス・ランドルが右肩脱臼、途中加入のOG・アヌノビーも右ヒジ負傷で欠場と、ベストメンバーで戦うことができた試合は少なかった。 迎えた今夏、チームはミケル・ブリッジズやキャメロン・ペインといった即戦力を加え、充実のロスターを完成させた。 イーストには昨季王者のボストン・セルティックスや21年の覇者ミルウォーキー・バックス、大型補強に成功したフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、若手有望株が揃うオーランド・マジック、インディアナ・ペイサーズなど有力なチームが並ぶが、ニックスも上位進出が十分可能な戦力を有している。 ただ、ハーテンスタインの退団でセンターの層が薄くなったことは懸念材料。チーム最古参のミッチェル・ロビンソン(213㎝・109㎏)に加え、再契約したプレシャス・アチウワ(203㎝・110㎏)、ジェリコ・シムズ(208㎝・113㎏)が契約下にいるものの、ロビンソンはケガがちで、アチウワはサイズ不足、シムズはバックアップ以上のレベルにはなく、今季はランドルがカバーする可能性があるようだ。 9月17日(日本時間18日)に『NBA.com』へ公開されたインタビュー記事の中で、トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)はこう話していた。 「そうすることになるだろうね。我々にはバーサタリティ(多様性)があるから、ジュリアスを5番(センター)起用するかもしれない。負担が増すから長時間の起用は避けたいが、彼なら10分か15分ならうまくやれると見ている。それによって、彼は(オフェンス面で)多くのアドバンテージを作り出すことができる」 203㎝・113㎏のランドルは、2019年のニックス加入後に3ポイントをオフェンスのレパートリーに加え、アシストも増加。オールスターとオールNBAチームに複数回選ばれる選手へと成長を遂げ、昨季も平均24.0点、9.2リバウンド、5.0アシストをマークした。 アヌノビー、ハート、ブリッジズの3人はパワーフォワードも兼任できることから、主要選手たちのプレータイムを確保するためにも、ランドルのセンター起用はその解決策になるかもしれない。 文●秋山裕之(フリーライター)
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