JAL、インド最大インディゴとコードシェア 冬ダイヤから
日本航空(JAL/JL、9201)は6月3日、インド最大のLCC(低コスト航空会社)インディゴ(IGO/6E)と10月からコードシェア(共同運航)を始めると発表した。インディゴはインド最大の航空会社でもあり、国内線シェアは6割以上にのぼり、インドからの訪日需要を取り込む。 コードシェアの対象は、JALが運航する羽田-デリー線(週7往復=1日1往復)、成田-ベンガルール(週3往復)線のインド2路線と、同路線に接続するインディゴのインド国内線。10月27日に始まる冬ダイヤから始める。 JAL便に接続する大都市としては、ムンバイ、チェンナイ、ハイデラバード、コルカタ、アーメダバード、アムリットサル、コチ、コインバトール、ティルバナンタプーラム、ティルチラーパッリ、プネ、ルックノウ、ヴァラナシ、ゴアなどで、インド国内全域に接続できる。 JALが海外の航空会社と提携するのは、2020年の新型コロナ感染拡大後では初めて。インド市場では、同国3位で印タタ・サンズとシンガポール航空(SIA/SQ)の合弁会社ビスタラと2017年9月に提携し、2019年2月28日からビスタラが運航するインド国内線の一部でコードシェアを始めたものの、エア・インディア(AIC/AI)に吸収されて合併が決まったことから、新たなパートナーとしてインディゴを選び、アラブ首長国連邦のドバイで2日に合意した。 インディゴは2023年6月に開かれたパリ航空ショーで、エアバスA320ファミリーを500機確定発注。世界最大顧客に躍り出た。今年5月には、同社初のワイドボディ(広胴)機となるA350-900を30機確定発注するなど、急成長している。
Tadayuki YOSHIKAWA