トークン化は不可避
「自分のウォレットを使う」
「Bring Your Own Wallet」(自分のウォレットを使う:BYOW)というコンセプトは、ブロックチェーンが個人投資家にもたらす自律性とパワーシフトを象徴している。 BYOWは、資産の保管のために仲介業者に依存することを排除し、投資家が従来の仲介業者や時間のかかる決済の制約を受けずに資産を管理し、アクセスできるようにする。 より多くの資産がオンチェーン化するにつれて、資産運用会社は新たな流動性の源泉を利用し、オンチェーン市場とオフチェーン市場の裁定取引を可能にする戦略を取り入れることになるだろう。 こうした進化は、資産運用会社が慣れ親しんだものをオンチェーンに持ち込むことになる。つまり、伝統的フレームワークの活用、基本的なポートフォリオ構築原則の適用、デジタル資産のコンテキスト内での投資戦略のマネジメントを可能にし、暗号資産ネイティブ投資家に新たな機会を提供する。 今後、資産クラスのトークン化と暗号資産ネイティブな投資原則の統合は、現代の資産運用ライフサイクルのスタンダードになる可能性が高い。 この変化は避けられないだけでなく、明確に進行中だ。この変化を受け入れる資産運用会社や資産アロケーターは、新世代の投資家に合致した新世代の会社を構築することになるだろう。新世代の投資家とは、自分のウォレットを使う世代だ。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Abraham Barrera/Unsplash|原文:Why Asset Tokenization Is Inevitable
CoinDesk Japan 編集部