生涯に一度しか咲かないスノーバナナ開花、「珍しいので見に来て」…富山県中央植物園
中国南部やヒマラヤに分布する植物「スノーバナナ」が、富山県中央植物園(富山市婦中町)で開花している。開花は国内でも珍しいという。 【写真】120年に1度咲くと言われる「竹の花」
スノーバナナは寒さに強く、バナナに似た植物だが、果実は観賞用で「苞(ほう)」と呼ばれる巨大な葉に包まれている。「花序」という花をつけた茎の部分が花とされる。枯れるまでに一度しか花を咲かせない植物で、開花後は枯れてしまう。
園では2018年から育てており、今年5月までは高さ1メートルほどだった。その後、直径1メートルの布製の鉢に移し替えて肥料を大量に投入した結果、8月末には6メートルまで成長し、開花を迎えた。
温室課の志内利明・課長補佐は「国内では開花自体珍しい植物。これだけ大きくなったので、ぜひ見に来てほしい」と話した。
年内は開花の様子が見られるという。