AI時代の学校像 東大・中邑さんが求める「矯正知能」
改正障害者差別解消法が今年4月に施行され、障がい者への合理的配慮が私立の学校や大学にも義務づけられた。国連からも多様な子どもたちがともに学ぶインクルーシブ教育促進の勧告を受けた日本だが、なおインクルーシブ教育への壁は高い。どうしていけばいいのか。全国で不登校や障がいのある子どもたちと活動し、個別最適な学びを研究する東京大学先端科学技術研究センターシニアリサーチフェローの中邑賢龍さんに聞いた。 【写真】デジタル連載用サムネイル「インクルーシブ教育@japan 発達障がいからの進学」 ■不登校最多の背景には学校システム? 「指導による虐待」とは ――不登校の子、重度重複障がいから軽度発達障がいまで様々な障がいのある子、ギフテッドの子などの教育に携わっていらっしゃいました。 先日、不登校の小中学生の人数が最多を更新し、35万人近くになったと報道されました。児童生徒が悪いんでしょうか。先生が悪い? 私は学校のシステムの問題だと思っています。日本の学校教育を根本から見直さなければ変わりません。
朝日新聞社