白熱のマネーゲーム…“泳ぐ宝石”ニシキゴイ1匹500万円超も 世界中のバイヤーが福岡に集結 オークションに潜入
テレビ西日本
国魚としても知られるニシキゴイのオークションが6日、福岡県久留米市で開かれ、世界中から大勢のバイヤーが集まりました。
久留米市を流れる筑後川沿いに集まった外国人たち、そのお目当ては…。 ◆記者リポート 「世界各国から多くの人が集まって熱中しています。その理由は、このニシキゴイなんです!」 日本が誇る“泳ぐ宝石”ニシキゴイです。
6日に養鯉場で開かれたオークションでは約200匹のニシキゴイが競売にかけられました。 ◆アメリカから 「アメリカでも多くの人が日本のニシキゴイを楽しんでいます」 Q. 予算は? 「予算は5ミリオン円(500万円)現金じゃないよ!高すぎるから!スーツケースが必要だよ!」 ◆中国から 「予算はちょっと言えないですけど…きょうは50センチから1メートルの魚があるから、みなさん1人ずつ注目していると思います」 真剣な表情でニシキゴイの価値を見定めるバイヤーたち。
ニシキゴイは日本の「わびさび」を象徴する華麗な姿から海外でも人気が高く、円安の後押しも受け、国内生産の約8割が輸出されているといいます。 ◆緒方養鯉場 尾形学社長 「(人気があるのは)『丹頂』ですね。頭に日の丸があるみたいな、白地に赤い模様の。こういうのはすごく海外のお客様に人気がありますね」 笑顔でニシキゴイを眺めるのは、オークションを取り仕切る養鯉場のオーナー、尾形学さん。 ◆緒方養鯉場 尾形学社長 「今年は中国が解禁されたおかげで中国からのお客さんも多いし、東南アジア、ヨーロッパ、すごく増えましたね」 福島第一原発からの処理水放出などを受け去年、一大マーケットの中国が日本からのニシキゴイ輸入を禁止していましたが、1年ぶりに再開されたとあって、今回は高値に期待が高まっているといいます。
◆記者リポート 「午前10時、異様な熱気に包まれる中、オークションが始まりました」 序盤からどんどんつり上がって行く値段を横目に、大きなバケツに入ったニシキゴイがレッドカーペット上を行ったり来たり。 ◆オークションの様子 「310万310万310万だ!イエーイ!!」 コイの「わびさび」とは対照的に、会場では札束が飛び交うマネーゲームが繰り広げられます。