「資さん」240億円で買収「成長性を高く評価された価格設定。一番高く売れる時期」専門家が分析 すかいらーくHDで拡大も
RKB毎日放送
先月6日、北九州市に本社を置くうどんチェーン「資さん」は外食大手「すかいらーくHD」に全株式を売却し、すかいらーくグループの傘下に入ると発表しました。専門家は「資さんの成長性が高く評価され、一番高く売れる時期だった」と分析しています。 【写真で見る】「味・歴史を尊重し、大切に守り続けたい」資さん240億円で買収 1976年に北九州市戸畑区で創業した「資さんうどん」 人気ナンバーワンの「肉ごぼ天うどん」をはじめ、丼やカレー、北九州名物の焼きうどんなどメニューは100種類以上。 創業当初から愛されているおでんに、年間に530万個以上売り上げるぼた餅も人気です。 若松康志記者「外食チェーンのすかいらーくHDが、北九州のソウルフード、資さんうどんを買収すると発表しました」 今月6日、外食大手のすかいらーくHDは、投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」などから「資さん」の全株式を取得すると発表。 買収額は240億円で、来月上旬に株式の譲渡を予定しています。 北九州市民(女性)「あらまぁ、どうしてやろうかと思ったけど。自分が子供の時、土曜日の学校帰りは資さんうどんだった。懐かしい素朴な味のイメージがあるので、そういうのは続けていって欲しいなと思います」 北九州市民(男性)「今までの味が保てるかなというのはありますね」 北九州市民(女性)「ぼた餅が好きですね。どんどん広がってくれれば、食べる所が増えるので嬉しいです」 現在、福岡県を中心に約70店舗を展開する「資さんうどん」 今年の冬には東京進出も予定されていました。 屋号やメニューなどは引き継ぎ、新規地域への進出および出店の加速、海外市場への挑戦を目指したいとしています。 東京商工リサーチ北九州支店・緒方賢治リーダー「資さんの年商は120億円余りと言われていますが、現状は新規出店などでコストも膨らんでおり、年間億単位の利益計上には至っていないとされています。今回の240億円というのは、資さんの成長性を高く評価された価格設定だったと思います。このタイミングが一番高く売れる、そういう時期だったんだと思います」