山田孝之×仲野太賀『十一人の賊軍』に鞘師里保、岡山天音ら出演 本編映像&ビジュアルも
11月1日に公開される山田孝之と仲野太賀のW主演映画『十一人の賊軍』の追加キャストが発表され、あわせて15秒の本編映像4本とファーストビジュアルが公開された。 【写真】ディズニープラス独占配信のドラマシリーズ『七夕の国』にも出演する山田孝之 本作は、『日本侠客伝』シリーズ、『仁義なき戦い』シリーズなどを手がけた脚本家・笠原和夫が1964年に執筆した幻のプロットを、60年の時を経て映画化する“集団抗争劇”。日本アカデミー賞優秀脚本賞、勲四等瑞宝章を受章している笠原が手がけたプロットを、企画・プロデュースの紀伊宗之、白石和彌監督、脚本の池上純哉ら『孤狼の血』チームが受け継いだ。なお、本作は北米、ドイツ語圏でも配給される。 舞台は1868年、「鳥羽・伏見の戦い」を皮切りに、15代将軍・徳川慶喜を擁する「旧幕府軍」と、薩摩藩・長州藩を中心とする「新政府軍=官軍」で争われた“戊辰戦争”。明治維新の中で起きた内戦であり、江戸幕府から明治政府へと政権が移り変わる激動の時代である。その戦いの最中、新発田藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた歴史的事件・奥羽越列藩同盟軍への裏切り=旧幕府軍への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた11人の罪人たちが「決死隊」として砦を守る任に就く。 主演を務めるのは、『凶悪』や『闇金ウシジマくん』シリーズで知られる山田と、NHK連続テレビ小説『虎に翼』で佐田優三役を演じ、2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主演にも決定している仲野。山田は、女房を寝取られた怒りから新発田藩士を殺害し罪人となったが、砦を守り抜けば無罪放免という条件で「決死隊」として戦場に駆り出される政(まさ)を、仲野は新発田の地を守るために、罪人たちと共に戦場に身を置く剣術道場の道場主・鷲尾兵士郎をそれぞれ演じる。 新たに出演が発表されたのは、この2人と共に命を懸けて戦う罪人たちなど、11名の追加キャスト。一筋縄ではいかない罪人集団として、尾上右近、鞘師里保、佐久本宝、千原せいじ、岡山天音、松浦祐也、一ノ瀬颯、小柳亮太、本山力の9名が集結。 右近が演じるのは、武士から金を巻き上げお縄になるイカサマ博徒の赤丹。鞘師は、自分を捨てた男の家に火をつけた新発田の女郎・なつ役を担当する。そのほか、新発田の花火師の息子・ノロを佐久本、数多くの女犯により死罪を言い渡される坊主・引導を千原、おろしや(ロシア)へ密航を試みてお縄になる医師の倅・おろしやを岡山、一家心中を試みるも自分だけ死ねずお縄になった百姓・三途を松浦、侍の女房と恋仲になり死罪になった新発田の色男・二枚目を一ノ瀬、辻斬りで複数人を殺害した浪人・辻斬を小柳、新発田で強盗殺人をはたらき罪人になった長州出身の剣術家・爺っつぁんを本山がそれぞれ演じる。 そして、罪人たちの運命と深く関わりを持つ登場人物として、野村周平、音尾琢真、玉木宏、阿部サダヲの出演も発表された。 野村は内匠の腹心であり娘婿の決死隊隊長・入江数馬役、音尾は新発田藩士・仙石善右エ門役、玉木は官軍先鋒総督府・参謀の山縣狂介役、阿部は藩の実権を掌握する新発田藩城代家老・溝口内匠役で出演する。 あわせて15秒の本編映像4本も公開。劇場版予告は、孤軍奮闘する11人の様子を垣間見られる映像となっている。「WE WON'T LOSE篇」では、「決死隊」の熱い気持ちのようなオレンジ色に燃える炎が描かれ、次々に人が倒れていく様子が戦場の過酷さを表している。「くたばりやがれ篇」では、獅子の如く咆哮する山田と決死の覚悟で敵に挑む仲野の姿が。そして、「ぶっ殺してやる篇」では、11人中唯一の女性である鞘師が力の限り叫ぶ様子が捉えられている。 あわせて公開されたファーストビジュアルには、菩薩とそれを守る龍の刺青が大きく彫られた山田の背中が。また、それぞれの内なる熱量と覚悟が伝わるような11人の賊たちの後ろ姿も描かれている。 加えて、小説版『十一人の賊軍』が7月12日に発売されることが決定。『天地明察』『十二人の死にたい子どもたち』の冲方丁が小説版を執筆する。
リアルサウンド編集部