中国最大の半導体基金、7兆4500億円規模でスタート-国内製造支援
(ブルームバーグ): 中国最大の半導体基金が先週スタートした。米国が半導体セクターにおける中国の躍進を阻止しようとする中で、国産半導体の製造を強化する取り組みの一環だ。
企業登記情報を集約するオンラインプラットフォームの天眼査によれば、「国家集成電路産業投資基金」の第3号、いわゆる「大基金3」は中央政府に加え、中国工商銀行などさまざまな国有企業から計3440億元(約7兆4500億円)を集めた。登記日は24日。
筆頭株主は中国財政省で、深圳と北京の地方政府が所有する投資会社も出資。広東省の深圳市政府は同省にある複数の半導体製造工場に資金を提供している。長年にわたり米国の制裁を受けている華為技術(ファーウェイ)の支援が狙いだ。
米国や欧州連合(EU)などは、次世代半導体の製造に巨額の資金を注ぎ込み、半導体市場の覇権争いで中国との世界的な対決をエスカレートさせている。中国は過去10年ほどの間、中芯国際集成電路製造(SMIC)など中国の半導体メーカーに公的資金を積極的に投じてきた。
27日の香港株式市場で、SMICの株価は一時8%を超える上げとなった。
原題:China Creates $47.5 Billion Chip Fund to Fuel Self-Resilience (抜粋)
--取材協力:Jessica Sui.
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Yuan Gao