伝説のモデル・山口小夜子を作った日々のルーティン。ごはんとみそ汁の朝食のほかに、欠かさなかった「もう1つのもの」とは
ごはん+おみそ汁の朝食が、1日の大切なスタート
私はごはんにおみそ汁という和食が大好き。毎朝必ず、ごはんとおみそ汁を食べてから仕事に出かけます。朝起きてまず水を一杯飲み、朝ごはんをおいしくいただくことは、その日一日を気持ちよく過ごし、よりよい状態で仕事をするための大切なスタートです。 朝食のメニューは、ごはんにおみそ汁、それに炒めものやおひたしなどにした野菜類、ハムなどを少しと卵、それにビタミン剤です。パンよりもごはんのほうが好きですし、肉よりも魚のほうが食べられます。外国での仕事が多くなるにしたがって、出されたものを残すのは失礼ですから肉もなんとか食べられるようにはなりましたが、どうも西洋料理は苦手です。 特に意識してとるようにしている食品は、黒ゴマとほうれん草、ポテトや人参です。マレーネ・ディートリヒは、かつて、美しさの秘訣はと聞かれて、トイレに行くことよと答えたそうですが、排泄作用がスムーズにいくことは美容には欠かせない条件です。私も、ゴマや野菜類のおかげでしょうか、その条件にはどうやらかなってはいるようです。(小夜子の魅力学 1983年3月13日)
ビタミン剤はその日の食事によって量を調整
食事に次いで私が今心がけていることは、ビタミン剤をのむことです。 毎日のんでいるのは、ビタミンCとE、それにB。のむ量はその日の食事量や栄養のバランスによって変えます。栄養のバランスといっても、何を何グラム食べたからビタミンは何ミリグラムというような計算をするわけではなく、今日は食べた量が少ないなと思ったら、ビタミン剤を少し余分にのむというくらいのものですが、一日一回一カプセルは必ずのみます。 ビタミンCは美容のためのビタミンといわれるように、毛細血管を強くする働きや肌を白くする作用、風邪を予防する作用があるといわれています。さらに最近では、ストレスに対して効果があることも知られるようになりました。ストレスを多く受けると大量のビタミンCが消費されるので、仕事をしていたり人間関係が煩わしくてストレスを受けやすい人は、それだけビタミンCをたくさんとる必要があります。ビタミンCは多くとりすぎても、使われなかった余分のものは尿と一緒に排泄されるそうです。 ビタミンEは、日本でも最近注目されている、脂肪の酸化を防ぐ老化防止のためのビタミンで、小麦胚芽油として売っているところもあります。私がのんでいるのはカプセルに入ったもので、アメリカではいろいろな含有量のものがあります。 このビタミンEは、血管の末端の血のめぐりをよくする働きがあり、女性には特に効果があるということです。頭痛、めまい、冷え症、イライラなど、更年期障害のいろいろな症状のほか、シミ、ソバカス、肌荒れにも効きめがあるとか。 これらのビタミン剤をのんでいて、具体的にここがこうなったというほど特に目立った変化はありませんが、ビタミンEをのみはじめて生理痛がうそのように治ったという話は聞いたことがあります。(小夜子の魅力学 1983年3月13日)