中部空港、T2出発前に気分静めるスペース 障がい者向け、3/26から
中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社(CJIAC)は、障がい者が出発前に気持ちを落ち着かせる「カームダウン・クールダウンスペース」を、LCC専用の第2ターミナル(T2)にも設置する。自閉症者などが出発前にパニック状態になった場合、他者からの視線が遮られた場所で気分を静めてから出発できるようにするスペースで、3月26日から国内線と国際線に1カ所ずつ設ける。 【画像】個室内を2分割する国内線用の「カームダウン・クールダウンスペース」 いずれも保安検査通過後の制限エリアに設置する。国際線の同スペースは幅2メートル、奥行き2.4メートル、高さ2メートルで、車いす用のスペースも確保する。国内線は2.4メートル、奥行き1.8メートル、高さ1.8メートルで、同行者が付き添えるよう、個室内を2分割する作りとした。 今回設置するカームダウン・クールダウンスペースは、2カ所とも岐阜県産の木材を使用。利用者が安心して利用できるよう、ぬくもりのある作りに仕上げた。いずれも予約不要で、無料で利用できる。岐阜県立森林文化アカデミーのワークショップで提案されたものをベースとし、製造は飛騨産業(岐阜・高山市)が手掛けた。 中部空港の同スペースは、第1ターミナル(T1)を含め4カ所となる。T1にもT2同様に制限エリアに設け、国内線には2022年3月に、国際線には2023年2月に設置した。
Yusuke KOHASE