女子日本代表が「銀」 イタリアに敗戦も世界大会10年ぶりメダル 古賀&小島がベスト6/バレー
「バレーボールネーションズリーグ 2024」女子ファイナルラウンド決勝(23日、タイ・バンコク)日本は1-3でイタリアに敗れ、銀メダルを獲得した。1977年W杯以来となる主要国際大会のタイトルは逃したが、2位だった2014年ワールドグランプリ以来、10年ぶりに表彰台に立った。古賀紗理那(28)がベストアウトサイドヒッター、小島満菜美(29)=ともにNEC=がベストリベロに選ばれた。パリ五輪で日本と同じ1次リーグB組のブラジルとポーランドによる3位決定戦は、ポーランドがフルセットで勝った。 【写真】世界ランク1位のブラジルを撃破女子日本代表 久しぶりに国際大会の決勝に進んだ日本。世界選手権で2大会連続メダルを獲得しているイタリアには及ばなかったが、銀メダルを首から下げた選手たちは晴れやかな表情を浮かべた。古賀が力強く言った。 「小さい日本がこういうところ(決勝)に立てるということを誇りに思っている。この経験を生かしてパリ五輪も頑張りたい」 193センチの主砲・エゴヌを中心としたイタリアの高さに苦しめられた。強いサーブに崩され、ブロック得点は日本の2に対してイタリアは12。高い壁に何度も攻撃を阻止された。それでも徐々にリズムをつかみ、第3セットは中盤に井上愛里沙(29)=姫路=の強打やサービスエース、古賀のバックアタックなどで逆転。自分たちのバレーに持ち込めば勝つ可能性があることを示した。 今大会を通して古賀はアタック得点252でアタッカー部門1位、総得点は272で全体2位と、世界的エースの一人に数えられるまでになった。表彰式では古賀がベストアウトサイドヒッター、小島がベストリベロに選ばれるなど、個々の能力の高さも示した。 「古賀を中心に、選手が自主的に、集中力を切らさずやってくれた」。真鍋政義監督は選手の成長を喜んだ。 日本は今大会でパリ五輪の出場権獲得を第一の目標としてきた。だが、五輪でも十分にメダルを狙えることを示した。「私たちの力でここまで来られた。パリでも自信を持って戦っていけるよう、チームとして強くなりたい」。古賀が決意を新たにした。