【いわてこの一年】(3)2024年に起きた自然災害を振り返る
この日の午後10時半ごろ、市は市内の7地区に避難指示を出しましたが、この時点で開設された避難所は3か所のみでした。 また大きな被害が出た米内川沿いの地区に避難所が開設されたのも午後11時半ごろと遅れるなど課題が浮き彫りになりました。 (避難した人は) 「隣の人も避難したのでこれはまずいなと思って避難しました」「眠れないね、いつ氾濫するか分からないので」 12月8日には橋が流出した上米内地区で仮設の橋が完成。 これにより一部世帯の孤立が解消されましたが本復旧の工事は来年度に始まる見込みです。 また一部区間で運転見合わせとなっているJR山田線は20日運転が再開されます。 そして、継続して注意が必要とされているのが岩手山の火山活動です。 (吉田記者リポート) 「噴火警戒レベルの引き上げに伴い、岩手山の登山口には入山禁止を示す看板が設置されています」 10月、山の膨張を示す地殻変動の観測や微小な火山性地震の増加から岩手山の噴火警戒レベルが1から2に引き上げられました。 周辺の学校では、さらならる噴火警戒レベルの引き上げを想定した避難訓練が行われました。 さまざまな自然災害が発生した2024年。新しい年も継続的な災害への備えが求められます。
IBC岩手放送