本当にうまいラーメン屋の「究極の塩ラーメン」…プロがうなる超濃厚「貝だしスープ」五反田・町田・八幡山の「ベスト3店」を大公開
食後に爽やかな気持ちになれる塩ラーメン。覆面調査隊がジャンル別に「これ必食!」と唸らされた店を醤油ラーメン編「本当にうまいラーメン屋の「究極の一杯」を大公開…!麺とスープの「スゴイ一体感」目黒・神保町・御茶ノ水・赤塚《ベスト4店》から選んだ」に引き続き紹介します。 【写真】トッピングにはいくらが…超豪華、うまいラーメン屋の「究極の塩ラーメン」
五反田「麺屋 彩音~sign~」
なんて個性的なスープだろう。ひと口目はほのかに酸味を感じる和風ダシの奥深い味わい。食べ進む内に味の輪郭がハッキリして、キレのある鋭角な塩味が広がっていく。こんなスープは初めてだ。 作り方を聞けばかなりマニアック。かえしに酒や酢、白醤油を加えるのがポイントで、スープは動物系を一切入れず、和風魚介ダシのみ。香味油には鶏油、オリーブオイル、ゴマ油に数種類の香味野菜をブレンド。そうして生まれるのが酸味とキレのある、独創的な塩ラーメンという訳だ。塩のほか、醤油と煮干し油そばも個性際立つ逸品揃い。この3種の特製ラーメンにそれぞれ日本酒のペアリングを提案するなど、人を惹きつける魅力に溢れる店である。
八幡山「麺処 しろくろ」
スープを飲むと磯の香りがふわっ。次いで貝のふくよかな旨みが押し寄せ、ただただ旨い!と感激するのみ。圧倒的な美味しさの逸品である。スープに使うのは大量の貝。取材時は北海道産の白貝だったが、浅利、蛤、沖シジミなど、豊洲で仕入れる状態の良いものを使用する。 ムール貝は身のほかオイルにも使用することで、どこか洋風のニュアンスを醸し出す。トッピングのイクラの塩気が加わったスープも絶品で、味を引き締めるならブラックペッパーもオススメだ。そして忘れちゃいけないのが〆のガリバタ飯。スープを注ぐとガーリックバターの利いた雑炊になり、パルメザンチーズ(100円)を足せば無敵の洋風リゾットが完成!
町田「81番」
パイナップルを使った個性的なラーメンが人気の『パパパパパイン』が手掛ける王道塩ラーメンがこちら。動物系、和風ダシ、貝の旨みが見事に調和した渾身のトリプルスープ。そこにみりんや塩、和風ダシで作る塩ダレ、鶏油でホタテを煮た特製ホタテオイルが加わり、何層にも膨らむ芳醇で奥深い味わいを生み出している。 麺は細麺と手もみ中太縮れ麺の2種類。塩そばにはつるっとしたのど越しの全粒粉入り細麺が抜群に合う。そのほか、特製には鶏モモ肉と豚肩ロースの2種類のチャーシューに、乾燥えのき、芽ネギ、ほのかな酸味が楽しいバルサミコ酢味玉をトッピング。これらすべてがバランスよくまとまり、完成度の高い一杯だ。 『おとなの週末』2022年2月号より(本情報は発売当時のものです) …つづく「東京の本当うまい「町中華のラーメン」ベスト6店…なんと一杯《600円》、スープ絶品《浅草・大森・人形町・大井町・千歳烏山・清澄白河》で覆面調査隊が発見」では、あまたひしめく町中華のなかから、おいしいラーメンの店を紹介します。
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