アルファ・ロメオ初の電動SUV 新型ミラノ、2024年4月初公開へ 「ミト」後継EV
初の量産EV 車名は「ミラノ」
イタリアの自動車メーカーであるアルファ・ロメオは、2024年4月に公開予定の新型EVの車名を「ミラノ(Milano)」に決定した。 【写真】アルファ・ロメオ最小モデル、電動SUVへ【2018年に生産終了したBセグメント・ハッチバックのミトを写真で見る】 (35枚) 新型ミラノはBセグメントのコンパクトSUVで、2018年に生産終了したミトに代わる同社最小サイズのモデルとなる。同社初の量産型EVでもあり、ステランティス傘下のフィアット600eやジープ・アベンジャーと同じe-CMPプラットフォームを採用する見込みだ。 アルファ・ロメオはまた、マイルドハイブリッド仕様の導入も認めている。英国ではEVのみを投入するなど、市場環境にあわせて販売する計画だ。 新型車の車名をめぐって、これまでさまざまな噂が流れてきた。一部の報道では「ブレンネロ」になるとも言われたが、結果的にアルファ・ロメオゆかりの地であるミラノの名が与えられた。 ミラノという名が使われるのは初めてではない。1980年代にセダンの75の北米仕様がミラノと呼ばれており、今回は「新型車とアルファ・ロメオのルーツとのつながり」を強調するために選ばれたという。
アルファらしさ、どう表現?
ミラノの正式発表は来年4月を予定しているが、今年9月にはデザインと仕様の一部がSNSでリークされた。 ボディサイズは全長約4.1m、全幅約1.8mとされる。デザインについてはアルファ・ロメオの特徴であるV字型フロントグリル、新デザインのヘッドライト、「コーダ・トロンカ」と呼ばれるリアエンド、ショートオーバーハングなどが確認されている。 パワートレインの詳細は定かではないが、ミラノのEV仕様には54kWhバッテリーが搭載され、最長400kmの航続距離を実現すると考えられている。 アルファ・ロメオのジャン・フィリップ・インパラートCEOは、ミラノでは四輪駆動方式の採用を認めている。 兄弟車のジープ・アベンジャーにも四輪駆動バージョンがあるが、そちらはオフロード走破性を重視しているのに対し、ミラノはダイナミクス重視のハンドリング特性を獲得するだろう。 本誌はインパラートCEOへの取材で、新型ミラノで販売台数拡大を狙い、他ブランドと足回りを共有しながら、アルファ・ロメオらしさをどのように表現するのかと尋ねた。 「その答えは、バロッコのサーキットで出るでしょう」とインパラートCEOは答えた。バロッコは、トリノ近郊にあるアルファ・ロメオの試験施設を指す。 「このクルマに乗れば、その質問に対する答えが得られるでしょう。このクルマはグループのプラットフォーム戦略に従っており、利益をもたらしてくれますが、アルファ・ロメオのタッチも備えています」 「カルロス(ステランティスCEOのカルロス・タバレス氏)から『何のチャンピオンになりたいか?』と聞かれたとき、わたしは『常にハンドリングのチャンピオンでありたい』と答えました」 「現時点では、比較試乗の機会を検討しています。競合他社に対して隠すことは何もないからです」